8・27IGF両国後半戦
東京・両国国技館でのIGFの後半戦。
第7試合、蝶野正洋さんがIGFで初試合の後、第8試合、小川直也対澤田敦士の師弟対決一騎打ち。
小川選手がまたIGFに再登場したが、やはり小川選手は存在感がデカかった。
そうなると小川選手にまた“怪物”振りを期待してしまう。
澤田選手も玉砕覚悟で挑んで欲しかったし、小川選手もジャンボ鶴田のように誰が相手でも外しのない試合を見たかった。
開始直後、澤田選手は柔道着を着て試合に挑んだが、柔道にこわだわった技や作戦をもう少し見たかったが、出せなかったようだ。
ただ試合を見ていて澤田選手が、この試合を経て何かに気付き、自分自身を見つめ直したり出来るきっかけを掴んだのではないかと感じた。
次に鈴川選手と名古屋で激突するが、その試合も楽しみである。
第9試合、元K-1ファイター同士の異種格闘技戦。モンターニャ・シウバ対レイ・セフォーの試合。
思えばかつてK-1やPRIDEはプロレスラーが出ないと盛り上がらないと言われていた時代が逆転し、プロレス界にK-1や総合格闘家がリングに立ち、盛り上げている。
元々、プロレス界は強い猛者が集まる舞台だから、K-1や総合格闘家の選手が試合をやるのは普通といえば普通だ。
この試合もモンターニャのレフェリー暴行で反則裁定決着…。第5試合のボビー・ラシュリー対エリック・ハマーの大型外国人対決も両者リングアウトのドローのこのあたりの決着に文句はないのだが、肝心なのは試合後の暴れっ振りを見たかった。
モンターニャは怒りの矛先を見失い、自分自身をゴリラのように叩き、暴れていたが、若手、客席、対戦相手など怒りをぶつけて欲しかった。
セフォーも試合で納得いかなかったろうから、この裁定に暴れるモンターニャに今一度襲い掛かり、アンドレ対ハンセンのように大乱闘を繰り広げて欲しかったと思う…。
第10試合、鈴木秀樹対ハリー・スミス。今、小猪木がIGFでイチ押しする選手が鈴木秀樹だ。
珍しい大型新人だ。
キャリア3年足らずで頭角を現し始めた。
前回の鈴川との対決でのケンカマッチも注目された…。
グランドテクニックよし、投げ技のダイナミックさもよしだ。
あとはキャリアだな。
ハリー・スミスはデイビーボーイ・スミスの息子にあたり、ビル・ロビンソンの弟子でもあるらしい。グランドレスリングもピカイチだ。今時、こんな基礎がしっかりした外国人レスラーは貴重だ。
鈴木選手と手がよく合い、好試合を展開。
前回、喧嘩試合をした鈴木選手はまた違うファイトを見せ付けれたことは大きい。
ハリーもライバルの一人として大切にして欲しいし、将来、ライバルが多いことと、外した試合(つまらぬ試合)が少ないレスラーが人気も獲得できるらろうから鈴木選手は本当にゆっくり長い目で頑張って欲しい。
第11試合、ピーター・アーツ対鈴川真一、
第12試合、IGF選手権試合、ジェロム・レ・バンナ対藤田和之。
アーツ、バンナの両番長の存在は大きい。
鈴川選手も喧嘩の出来るような選手でよいと思う。力道山プロレスでよいと思った。
空手チョップとか掌底とかからの必殺技と必勝パターンを経験しながら見付けて欲しいと思う。
そして藤田選手もリングに戻ってきた。バンナに負けはしたものの序盤はバンナを圧倒。ブランクがあったせいか試合に負けてしまったが、藤田選手にも期待したい。
小川、藤田両選手が揃うとIGFの層も厚くなる。
5年、イヤ10年先のIGFに期待したい。
面白かった。
興行戦争を発表した時点から面白かった!
この闘いを通じて学ばなければいけないものが沢山ある。
自分も目覚められるものと闘い、原点に帰ってみる。また頑張ろうと再確認した!
ダァーッ!