不思議な兄ちゃん
小元気ですか~っ!?
こないだ、夜の歌舞伎町を歩いていたら、助けを求める男性がいた。
話し掛けてみると、歩けないから肩を貸してくれという。
彼は歩く歩けないのレベルでない。杖や車椅子などないと歩けないレベルだ。
ていうか、何故、こんな路上に杖も車椅子もなく歩いてこれたのか不思議なくらい。
飲んでる席で、杖を忘れたか無くしたかしたらしい。
そんなことってあるのか!?
仲間とケンカでもして店を出てきちゃったのかな?
だとしても不自然だ。
ただ、彼も怪しいと思えば怪しいが、困っている人間を見て、放っておけないだろう。
肩を貸すが顔を歪ませて歩けなそう。彼も「コノヤロー」と、痛いのを我慢しながら自分に言い聞かせて歩いていた。
ここまで何で(どぉーやって)来たのか聞いてみた。
彼は『気合いで…』と答えていた。
うーん…、『気合い』とかでなく、ここまで来た手段を聞きたかったのだが…。
今思うとホントに飲みの仲間はいなかったのか…。
杖は何故無くしたのか…。
保護者などはいなかったのか…。
不思議なヤツだったが、とりあえず、駅の電車まで肩貸してやって、後は駅員に任せて、乗車させて帰らせた。
もう二度と会うことは出来ないだろうけど、またあの兄ちゃんに会ってみたいな…。
そんな新宿の夜だった…。
もう杖を無くすんじゃないよ!
どうだい?
