昨日は久しぶりに神保町まで出向いて映画を見てきました。
小作品でレンタルされる可能性も微妙なので映画館まで行くことに。
最初から暗いのも微妙な内容なのも知っていたので一人で。
ちなみに、週刊文春ではオスギも中野翠も珍しく二人が
同じ意見で☆5個を提示していました。
上映場所は岩波ホール
コノ映画館では小作品だけど良質の、だけど
スポンサーが中々着かない映画を数々上映しています。
今回の映画もそんな映画の一つです。
映画の内容は2003年3月、米軍によるイラク侵攻が開始直前の
イラク北部の小さな村の子供と、そこに難民としてやってきた
少女とその兄、そして少女の子供の子供達のストーリー
この子供たちの話はあくまでもフィクションなのだけれど、
それ以外の日常はいたって現実的なもの。
この映画の中に出てくる子供たちは地雷で手足を失ったり
負傷していたりするのだけれど、その子供たちの日常は
地雷の撤去を手伝って日銭を稼いでいます。
しかも、その賃金の安さといったら、、、
国連の地雷探知に使う犬の時給よりはるかに安く、
しかも、その地雷は国連が買い取るのだけれど、
結局はまた戦争に使われていく・・・・という
バッドスパイラルなのだ。
そういう現実を知りながらも、地雷撤去作業をして
日銭を稼ぐ子供たち。
中にはその地雷で手足を負傷している子もいるけれど
食べるために、率先して撤去作業を行っていく。
地雷で負傷した子供、兵士に暴行されてできた赤ん坊を抱える少女・・・
日本に住んでる私には遠い現実だし、ありえないというか、あってはならないこと
という風にノンビリ考えてしまいがちなのだけれど、戦争など争いが起きている場所では
イラクだけに限らず世界中の戦地では日常的な出来事なのだという。
戦争によって犠牲になるのはやはり真っ先に弱者である
子供や女性なのだということを感じさせる映画でした。