感じる言葉

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娘の小学校の入学祝いに

父親が贈ったプレゼントは 『栞』だった。






 『いっぱい本を読もうね』と言葉を添えて





彼女はその手触りを嬉しそうに確かめながら、ふと言った。

 『どうして しおり  って言うの?』

はて?と、首をひねる父。







辞書を引くと、 『栞』という字は 『枝折』(しおり)  から転じたものとあった。









いにしえの人々は山道を進む際に迷わぬよう、通った道の木の枝を折って帰りの目印にしたという。



 





 『じゃ本を読むことは山登りなんだね』と、娘は瞳を輝かせた。







確かに、1ページ1ページ、本を読み進める作業は、山道を一歩一歩、登るようなものだ。









途中の景色を心ゆくまで楽しみつつ、

四方の絶景を見渡せる、

物語のラストという山頂を目指す









古典や名作になると、山道は長く険しくなるかもしれない。






それだけに、登り切った時の喜びは何物にも代え難い。








山頂に立つ感動は、自分の足で登らなければ味わえない。









15分でもいい。

読書という名の〝山登り〟に挑戦したい。








栞を挟むページの位置が進むにつれ、自身の心は鍛えられ、豊かになる。













名字の言より♪