2008.12.5(金)朝刊 13面 


震災追悼、14回目の輝き・神戸ルミナリエ開幕


阪神大震災の死者6434人を追悼し復興を象徴する光のイベント「神戸ルミナリエ」が4日夜、神戸市中央区の旧外国人居留地などで開幕した。
14回目を迎えた今年のテーマは「光のインフィニート(無限)」

 震災のあった1995年に始まり、今年で14回目。資金難により存続が危ぶまれる中、会場では主催者が「1人100円」の募金を呼び掛けた。

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阪神淡路大震災の時、私は小学2年生でした。

朝方にものすごくゆれて家具やタンスが倒れ、私は頭が真っ白になりあたふたし、家族皆でリビングの大きな机の下に隠れ、懐中電灯を持っておびえていた事を今でも鮮明に覚えています。


最初はわけがわからなかったんですが、とりあえず地震というのをわかったものの、何すればいいのかわかりませんでした。

私は救助をしたり大きな声で応援を呼んでいる大人達の姿を見て、何も出来ないし、足手まといになるのを感じて、私は怖さや母に甘える事を我慢していました。


・・・あれから14年、神戸の街は復興し、震災の跡は感じられません。
けれども、家族を亡くし・家を奪われ、まだまだ以前の生活を取り戻せていない方々が沢山居るのも事実です。

私は今でも、少しの揺れや大きな音に恐怖を感じます。
当時、全国からの救援物資や援助をしてもらっていたのも印象に強く、沢山のボランティアの方々の救護や励ましを神戸はいただきました。

それら事を無駄にしない様に、これからも前向きに少しづつでも前に進むしかない。

失ったものも多くありますが、阪神淡路大震災からは多くの教訓も得たと思います。備えることの大切さや、地域の関わりとの重要性、防災訓練の重要性、思いやり、優しさ。

このことは次の世代にもその次の世代にも伝えなければならないと思います。

沢山の悲しみ・恐怖・愚かさ・優しさ・大切さ・生と死・・・

感じたこの出来事を風化させてはいけないと思います。


ルミナリエは、阪神淡路大震災のあった年から毎年12月に開催されています。
被災者への鎮魂の意を込められて始まったこのルミナリエ、存続が危うくなってしまっています。
赤字が続いています。

震災前からずっと神戸に住んでいるので、ルミナリエには特別な感情を持っています。。。

今年も見に行ってきました。

あの揺れは、一生忘れることできないです。
ルミナリエの光は、心を癒す力を持っています。

いつまでも続けてほしいです。