今回も日経新聞に掲載されていた「やさしい経済学」サービスイノベーションについて名古屋商科大学教授、澤谷百合子先生のコラムの紹介・引用をさせていただきます。

コマツの「コムトラックス」は建機をGPS(全地球測位システム)機能や各種センサーを装備したIoT端末に変えました。位置や稼働状況などの情報を管理センターに集約することで保守管理の精度を格段に向上させ、当時、韓国や中国企業との価格競争に直面していたコマツに、建機の稼働率向上という武器を与えました。

さらに、集まった情報によって各市場の景気動向がリアルに把握できるようになりました。

 

コムトラックスは当初、有償オプションでしたが、標準装備としたことで普及に弾みをつけました。

これはサービス部門の経験もあった坂根正弘社長(当時)の決断であり、コマツが物売りからサービス提供へとビジネスの舵(かじ)を切った瞬間でした。

 

コマツはその後、土木建築のバリューチェーンをより安全で生産性の高いものにするため、建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」を展開します。

2017年には収集したデータを他社にもオープンに提供するIoTプラットフォームの運営会社ランドログを設立しました。建機というモノからデータを活用するサービスへとビジネスの中心が移ってきたのです。

 

これは自動車業界で進む「コネクテッドカー」化の先行事例であり、大きな示唆を与えます。収集したデータを自社の自動運転技術や保守サービスの向上のために囲い込もうとしてもうまくいかず、より安全で快適なモビリティシステムを実現するため、データをオープンに活用するIoTプラットフォームの確立が重要になるでしょう。

 

「製造業のサービス化は、企業と顧客との関係を単発の製品提供から長期のサービス提供へ、さらにサービスの範囲を製品に付随した保守サービスから顧客プロセスに対するサービスへと変えていきます。

前者の移行では、開発者が「装置の開発」から「ソリューション提供」へと思考パターンを変容させることが不可欠です。この変化を促すには、評価方法やキャリアパスの仕組みを変えることも必要になります。

ソリューションという言葉が何か難しく感じられますが、簡単に言えば問題解決ですが、この場合はIT用語として使われていますので企業がビジネスやサービスについて抱えている問題や不便を解消すること、および、そのために提供される情報システムのことのように思います。

 

一番最初に紹介したサービスイノベーションとは何か、のところでサービスイノベーションでは、IT(情報技術)が不可欠な要素で企業の競争力を高めるためには、サービス化とデジタル化が結びついたサービスイノベーションが欠かせないのです、と指摘されている通り「装置の開発」から「ソリューション提供」へと思考パターンを変容させることがサービスイノベーションそのものではないでしょうか。

 

 

“大腸癌(ステージ4)と株式投資”というテーマで毎週水曜日は書いていますが、大腸癌と株式投資には直接関係するものはありません。

もし、あるとすれば大腸癌を治療する画期的な薬が出た時に関係する薬品会社の株価が値上がりすれば、このブログも少しは書きやすくなるのかも知れませんが、今のところは、そのような動きはありません。

 

また、私の買った株が値上がりして次の狙いを、どの株にするか、などある意味ポシティブな状況になれば、ブログも書きやすいのですが、現状は全く逆で買った株は低位株とは言え23万円ほどで1000株買っていますので買値は230円といったところが今日の引け値は前日比-1円の103円で損切しようにも10万円以上の損失になりますので、このまま持ち越して暫くは塩漬けにしようかな、とも思ったりしてします。

 

僅か23万円ほどの株式投資で損失が出たからと言って右往左往するのも、みつともないし、かといって新たに資金を入れて今の株のことは忘れて新規に出直すということも頭の片隅で考えています。

ただ、新たに資金を入れるにしても20万~30万円までしか余裕がありませんので新たに資金を入れて買うにしても同じような株を買って損を重ねるようなことだけは絶対に避けたいところです。

 

株価が軟調な動きをしているからと言って気持ちまでは落ち込んでいるわけではなく、現在の株価が軟調であればあるほど強気になっていければ“大腸癌(ステージ4)と株式投資”というテーマを設けた価値もあると思っています。

 

株式投資をする以上、上がり下がりは常のことなので、と言いながら半値以下になった株の処分が気にならないと言ったら嘘になりますが、株価の動きを見ていると100円丁度を底にして2~3円辺りで上下していますので気長に待つ事にしました。

 

勿論、このまま株価が下がり続けた場合も想定しておく必要がありますが、株価が50円を割った場合に業績が悪化しない限り逆に買い目が出てくるのではないだろうか、と取らぬ狸の皮算用を弾いています。

 

癌の場合もステージ4なら完治することはない、と言われていますが、完治しなければ癌とともに生きていく治療を受けるだけのことと考えればよいのではないでしょうか。

ある意味、開き直りと言うか、どん底ならどん底で大の字になってみることも必要だと思います。

 

 

ヨーロッパで戦雲急を告げている時にアジアで関東軍に足を引っ張られたくないということから、関東軍を叩いおく必要があると考え極東方面のソ連軍を増強することにしました。

この辺りの事情について、半藤一利氏の『ノモンハンの夏』より引用・紹介いたします。

とにかく問題はヨーロッパなのである。ヨーロッパで戦争が起きた場合、ソ連は他国の政策にひきずられず独自の道を進まねばならぬ。

そのためにも東方をフリーハンドにしておかねばならなかった。

 

スターリンは、中央軍事会議の決定をへて、西のザバイカル正面および東部正面のソ連軍の統帥一元化を実施した。極東方面軍司令部がチタに新設され、シュテルン大将が総指揮官となった。

 

七月十五日、ノモンハン方面の各部隊は第一集団軍改編されて、ジューコフが軍司令官に補せられた。

それは、スターリンがハルハ河の戦争にいよいよ本式に取り組む決意であることを、全将兵に示し大いに勇気づけるものであった。

 

当然のことながら、ソ連軍増強の情報は関東軍作戦課もキャッチしている。傍受していたソ連軍の無線通信のなかに「陣地構築材料不足」とか「動員下令」など、重要な情報がふくまれていたからである。

参謀本部作戦課の「ソ連は対日全面戦争を企図していない」という判断を、頭から認めたくない関東軍作戦課は、七月中旬「各種の角度より観察の結果、ソ極東全軍は動員せらりたり」との新たな判断を下した。

 

三宅坂上が考えているほど事態は甘く容易ではない、と辻たちは観測した。

この関東軍作戦課の憂慮に、油を浴びせるかのように、七月十六日午前三時、ソ連機がチチハル南西、嫩江(のんこう)にかけられたフラルキ鉄橋に爆撃をかけてきた。

 

そこはハイラル方面への補給が断たれることになる。関東軍作戦課は、ソ連軍は国境紛争を大興安嶺を越えて満州北部の中枢部にまで拡大するの意図あり、と速断する。

スターリンがヨーロッパ情勢に集中するためにはアジアで国境問題から関東軍との紛争拡大を防ぐ意味からも関東軍を叩きつけておく必要があるとの決意を示したのに対し、無線傍受などから関東軍はソ連は本格的に紛争を拡大しようとしていると判断したのに参謀本部はソ連は「対日全面戦争を企図していない」との認識で、参謀本部と関東軍作戦課の間で意思の疎通を欠くことになります。