満州国とソ連・外モンゴルとの国境の小競り合いから戦闘行動に拡大していったノモンハン事件は1939(昭和14)年7月に行なわれた関東軍の作戦はいずれも失敗し7月25日以来持久防御の態勢に入っていましたが、これに対しソ連軍は攻勢に備えて兵力を集結しつつありました。
戦力的に優勢なソ連軍と対峙している日本軍(関東軍)部隊は、絶え間なくソ連軍重砲の集中射を浴び、一日平均3~4パーセントの損害を重ねながら次第に衰弱していったとのことでソ連軍の弾薬集積量は日本軍と比較にならず、日本軍が一度砲撃すると、ソ連軍はその何倍もの砲弾を日本軍の上に浴びせたために、8月に入ると日本軍歩兵は砲兵に、なるべく撃たないでくれ、と頼んだといわれていたようです。
このように対ソ連軍に対抗するには作戦は慎重にかつ十分な兵力が必要であり日本軍陣地の左右両翼が開放されていることも危険として再三の意見があったにもかかわらず関東軍作戦課は前線部隊の苦戦を知ってか知らずか一挙にソ連・外モンゴル軍を撃滅するという意気にあふれているときに、そのような消極的意見は不適当であると退けています。
ソ連・外モンゴル軍に対しては三分の一程度の兵力で十分という自信は何を根拠にしていたのでしょうか、陣地の両翼が開放されていることについてはソ連軍を引き入れた後、包囲殲滅するためにわざと空けてあるというもので相手の戦力を過小評価していたと言うか自軍を過信していたと言えるのではないでしょうか。
このような関東軍の慢心を衝いて、ソ連軍の総攻撃が8月20日に開始され関東軍作戦課が想定していた相手を日本軍陣地内に誘致し、包囲殲滅するという目論見は完全に外れソ連軍は日本軍陣地を分断、包囲し戦況は急速に悪化していったため関東軍は急遽新たに兵力を増派しましたが戦局はさらに悪化し前線部隊は全滅の危機に陥ったため、ついに8月29日に前線部隊に撤退を命じました。
戦場を撤退した各部隊の損耗率はいずれも60~70パーセント以上に達していたそうで、この戦闘において関東軍はソ連軍に圧倒されたことになりますが、あまりにも強気一点張りで相手を軽侮するだけの作戦・用兵が通用しなかったと言えるように思います。
しかし、この状況に至っても関東軍は戦闘を継続するつもりでしたが、漸く中央部も明確に攻勢の中止と兵力を係争地域外に後退させることを命じノモンハンにおける戦闘は終わり9月16日に「停戦協定」は発表され国境線については、1940(昭和15)年6月9日に合意が成立し確定された国境線の大部分はソ連・外モンゴルが従来から主張していた線でした。
今日は以上です。
戦力的に優勢なソ連軍と対峙している日本軍(関東軍)部隊は、絶え間なくソ連軍重砲の集中射を浴び、一日平均3~4パーセントの損害を重ねながら次第に衰弱していったとのことでソ連軍の弾薬集積量は日本軍と比較にならず、日本軍が一度砲撃すると、ソ連軍はその何倍もの砲弾を日本軍の上に浴びせたために、8月に入ると日本軍歩兵は砲兵に、なるべく撃たないでくれ、と頼んだといわれていたようです。
このように対ソ連軍に対抗するには作戦は慎重にかつ十分な兵力が必要であり日本軍陣地の左右両翼が開放されていることも危険として再三の意見があったにもかかわらず関東軍作戦課は前線部隊の苦戦を知ってか知らずか一挙にソ連・外モンゴル軍を撃滅するという意気にあふれているときに、そのような消極的意見は不適当であると退けています。
ソ連・外モンゴル軍に対しては三分の一程度の兵力で十分という自信は何を根拠にしていたのでしょうか、陣地の両翼が開放されていることについてはソ連軍を引き入れた後、包囲殲滅するためにわざと空けてあるというもので相手の戦力を過小評価していたと言うか自軍を過信していたと言えるのではないでしょうか。
このような関東軍の慢心を衝いて、ソ連軍の総攻撃が8月20日に開始され関東軍作戦課が想定していた相手を日本軍陣地内に誘致し、包囲殲滅するという目論見は完全に外れソ連軍は日本軍陣地を分断、包囲し戦況は急速に悪化していったため関東軍は急遽新たに兵力を増派しましたが戦局はさらに悪化し前線部隊は全滅の危機に陥ったため、ついに8月29日に前線部隊に撤退を命じました。
戦場を撤退した各部隊の損耗率はいずれも60~70パーセント以上に達していたそうで、この戦闘において関東軍はソ連軍に圧倒されたことになりますが、あまりにも強気一点張りで相手を軽侮するだけの作戦・用兵が通用しなかったと言えるように思います。
しかし、この状況に至っても関東軍は戦闘を継続するつもりでしたが、漸く中央部も明確に攻勢の中止と兵力を係争地域外に後退させることを命じノモンハンにおける戦闘は終わり9月16日に「停戦協定」は発表され国境線については、1940(昭和15)年6月9日に合意が成立し確定された国境線の大部分はソ連・外モンゴルが従来から主張していた線でした。
今日は以上です。