ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」からイノベーションの領域ということについて、変化を分析することで価値あるイノベーションの参考になれば、ということで前回6月11日の続きで見ていきます。
以下、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」より
七つの領域のうち最初の四つは、企業や公的サービス機関の組織の内部、あるいは産業や公的サービス部門の内部の事象である。
もちろんそれらは表面的な現象にすぎない。
しかしそれらは、すでに生起している変化や、たやすく生起させることのできる変化の存在を示す現象である。
まず第一が、予期せざるものの存在である。
予期せざる成功、予期せざる失敗、予期せざる事象である。
第二が、調和せざるものの存在である。
かくあるべきものと乖離した現実、すなわちギャップの存在である。
第三が、必然的に必要なるもの、すなわちプロセス上のニーズの存在である。
第四が、地殻の変動である。
産業や市場の構造変化である。
イノベーションの機会を見出すべき、七つの領域の残り三つは、企業や産業の外部における事象である。
すなわち第五が、人口構成の変化である。
第六が、認識の変化、すなわちものの見方、感じ方、考え方の変化である。
第七が、新しい知識の獲得である。
イノベーションの機会の存在するこれら七つの領域は、截然と分かれているわけではない。
重複する部分も多い。
ちょうど七角形のビルの七つの窓に似ている。
それぞれの窓からは、隣接する両側の窓と同じ景色が見える。
しかし、ビルの中央に立てば、七つの景色はまったく異なったものとなる。
七つの領域それぞれが、それぞれの分析を必要とする。
それぞれ異なる性格をもっているからである。
しかし、いずれがいずれよりも重要であり、生産的であるということはいえない。
さして意味のないような製品の改善や、価格の変更によって生じた変化を分析することによって、偉大な科学的発見にもとづく新知識を華々しく応用した場合よりも、価値あるイノベーションが行われることもある。
しかし、これら七つの領域の順番には意味がある。
信頼性と確実性の大きな順に並べてある。
一般に信じられている通念とは逆に、新知識とくに科学的な新知識というものは、イノベーションの機会として、信頼性が高いわけでも、成功の確率が高いわけでもない。
科学的なイノベーションは、たしかに重要である。
また、よく目立ち、派手である。
しかしイノベーションとしては、最も信頼性が低く、最も結果を予測しがたいイノベーションなのである。
これに対して、日常業務における予期せざる成功や、失敗に関する平凡で目立たない分析がもたらすイノベーションは、失敗のリスクや不確実性がかなり低い。
またそのほとんどが、事業の開始から成果へのリード・タイムが、きわめて短いのである。
上記はドラッカーの「イノベーションと企業家精神」第2章イノベーションの機会より引用いたしました。
イノベーションの機会としてドラッカーは七つの領域を挙げていますが最初の四つは産業的な部門や企業組織の内部的な変化であり後の三つが外部的なものとしています、この中で予期せざる事象の分析がイノベーションとして日常的な変化に対する捉え方を考えるキッカケになるのではないでしょうか。
今日は以上です。
以下、ドラッカーの「イノベーションと企業家精神」より
七つの領域のうち最初の四つは、企業や公的サービス機関の組織の内部、あるいは産業や公的サービス部門の内部の事象である。
もちろんそれらは表面的な現象にすぎない。
しかしそれらは、すでに生起している変化や、たやすく生起させることのできる変化の存在を示す現象である。
まず第一が、予期せざるものの存在である。
予期せざる成功、予期せざる失敗、予期せざる事象である。
第二が、調和せざるものの存在である。
かくあるべきものと乖離した現実、すなわちギャップの存在である。
第三が、必然的に必要なるもの、すなわちプロセス上のニーズの存在である。
第四が、地殻の変動である。
産業や市場の構造変化である。
イノベーションの機会を見出すべき、七つの領域の残り三つは、企業や産業の外部における事象である。
すなわち第五が、人口構成の変化である。
第六が、認識の変化、すなわちものの見方、感じ方、考え方の変化である。
第七が、新しい知識の獲得である。
イノベーションの機会の存在するこれら七つの領域は、截然と分かれているわけではない。
重複する部分も多い。
ちょうど七角形のビルの七つの窓に似ている。
それぞれの窓からは、隣接する両側の窓と同じ景色が見える。
しかし、ビルの中央に立てば、七つの景色はまったく異なったものとなる。
七つの領域それぞれが、それぞれの分析を必要とする。
それぞれ異なる性格をもっているからである。
しかし、いずれがいずれよりも重要であり、生産的であるということはいえない。
さして意味のないような製品の改善や、価格の変更によって生じた変化を分析することによって、偉大な科学的発見にもとづく新知識を華々しく応用した場合よりも、価値あるイノベーションが行われることもある。
しかし、これら七つの領域の順番には意味がある。
信頼性と確実性の大きな順に並べてある。
一般に信じられている通念とは逆に、新知識とくに科学的な新知識というものは、イノベーションの機会として、信頼性が高いわけでも、成功の確率が高いわけでもない。
科学的なイノベーションは、たしかに重要である。
また、よく目立ち、派手である。
しかしイノベーションとしては、最も信頼性が低く、最も結果を予測しがたいイノベーションなのである。
これに対して、日常業務における予期せざる成功や、失敗に関する平凡で目立たない分析がもたらすイノベーションは、失敗のリスクや不確実性がかなり低い。
またそのほとんどが、事業の開始から成果へのリード・タイムが、きわめて短いのである。
上記はドラッカーの「イノベーションと企業家精神」第2章イノベーションの機会より引用いたしました。
イノベーションの機会としてドラッカーは七つの領域を挙げていますが最初の四つは産業的な部門や企業組織の内部的な変化であり後の三つが外部的なものとしています、この中で予期せざる事象の分析がイノベーションとして日常的な変化に対する捉え方を考えるキッカケになるのではないでしょうか。
今日は以上です。