先日、日経新聞でのイノベーションの連載が終了したことで前回4月30日は「洞察力」について考えてみました。
洞察力と言うことでなら1985年に書かれたドラッカーの「イノベーションと企業家精神」日本語版への序文から現在の日本の経済社会状況の参考になる部分について見ていきながら考えてみたいと思います。
以下、ピーター・F・ドラッカー「イノベーションと企業家精神」日本語版への序文(一部抜粋)より
本書は経済に焦点を合わせ、イノベーションと企業家精神について述べている。
しかし同時に、本書は社会的なイメージの必要についても強く訴えている。
その必要が最も大きいのが、おそらく日本である。
日本を成功に導いた政策は、多かれ少なかれ、一〇〇年の歴史をもつ。
そのほとんどは明治時代に端を発している。
いまやそれらの政策は、当時の社会とは異質となってしまった現実の世界に合わせて、また、成功の結果もたらされた新しい世界に合わせて、変更を迫られている。
終身雇用制は、たしかに日本の力の源泉の一つである。
それは日本の労働者に対し、世界に類のない心理的安定を与えてきた。
しかし今後は、終身雇用制のもとにある従業員、とくに熟練した従業員を昨日の産業から明日の産業へ移動させていかなければならない。
そのとき日本は、終身雇用制をどのように見直すべきであろうか。
昨日の大企業が、世界市場において開発途上国の低賃金労働力と競争し、生き残るためには、自動化を進めなければならない。
そのとき企業は、終身雇用制をどうすべきであろうか。
賃金体系も日本の強みであった。
しかし、高等教育を受けた者の数が過剰となり、さらに増大を続けている現状にあって、肉体労働者、事務職、経営管理者の間に差をつけている制度ををどう修正すべきであろうか。
上記はピーター・F・ドラッカー「イノベーションと企業家精神」日本語版への序文(一部抜粋)より引用いたしました。
ドラッカーは27年前に開発途上国との低賃金労働と競争し生き残るためには昨日の産業から明日の産業への移動が必要と指摘しています、また賃金体系についても言及していますが今日の日本が抱えている課題は当にこのドラッカーの指摘に答えられているかが問われているように感じられてなりません。
日本語版への序文における日本の社会的なイノベーションの必要性については次回に紹介する予定にしていますが1985年時点でのドラッカーの洞察力を今一度よく考えてみる必要があるのではないでしょうか。
今日は以上です。
洞察力と言うことでなら1985年に書かれたドラッカーの「イノベーションと企業家精神」日本語版への序文から現在の日本の経済社会状況の参考になる部分について見ていきながら考えてみたいと思います。
以下、ピーター・F・ドラッカー「イノベーションと企業家精神」日本語版への序文(一部抜粋)より
本書は経済に焦点を合わせ、イノベーションと企業家精神について述べている。
しかし同時に、本書は社会的なイメージの必要についても強く訴えている。
その必要が最も大きいのが、おそらく日本である。
日本を成功に導いた政策は、多かれ少なかれ、一〇〇年の歴史をもつ。
そのほとんどは明治時代に端を発している。
いまやそれらの政策は、当時の社会とは異質となってしまった現実の世界に合わせて、また、成功の結果もたらされた新しい世界に合わせて、変更を迫られている。
終身雇用制は、たしかに日本の力の源泉の一つである。
それは日本の労働者に対し、世界に類のない心理的安定を与えてきた。
しかし今後は、終身雇用制のもとにある従業員、とくに熟練した従業員を昨日の産業から明日の産業へ移動させていかなければならない。
そのとき日本は、終身雇用制をどのように見直すべきであろうか。
昨日の大企業が、世界市場において開発途上国の低賃金労働力と競争し、生き残るためには、自動化を進めなければならない。
そのとき企業は、終身雇用制をどうすべきであろうか。
賃金体系も日本の強みであった。
しかし、高等教育を受けた者の数が過剰となり、さらに増大を続けている現状にあって、肉体労働者、事務職、経営管理者の間に差をつけている制度ををどう修正すべきであろうか。
上記はピーター・F・ドラッカー「イノベーションと企業家精神」日本語版への序文(一部抜粋)より引用いたしました。
ドラッカーは27年前に開発途上国との低賃金労働と競争し生き残るためには昨日の産業から明日の産業への移動が必要と指摘しています、また賃金体系についても言及していますが今日の日本が抱えている課題は当にこのドラッカーの指摘に答えられているかが問われているように感じられてなりません。
日本語版への序文における日本の社会的なイノベーションの必要性については次回に紹介する予定にしていますが1985年時点でのドラッカーの洞察力を今一度よく考えてみる必要があるのではないでしょうか。
今日は以上です。