佐藤可士和氏のクリエティブシンキングも読み進むにつれて私自身の考え方を試されている感じがします。
と言いますのも私自身がどれだけ自分の言葉で読後感を綴れるか、ということを問われている様に感じるからです。
第10節「何でもメディアになる―既存メディアの枠を打ち破る」を読んでみて、やはり時代が変わりつつあるということです。
著者も言う様に1980年代から90年代にかけてのマスメディア全盛期の頃は広告コミュニケーション的には“説得”の時代であり90年代半ばからは“提案”に変わって2000年以降は“共感”の時代になったと位置付けている点です。
この位置づけは私もナルホドと頷けるものがありますし、一頃は広告と言えば説得が主流でありテレビなどのCMもこうした観点で商品をアピールしていましたので分かり易いということもあるのでしょう。
ただ、説得と提案の境目というのは受ける側にとっては、より客観的な意味で比較検討に値するアプローチということだと思います。
そして今現在、共感の時代ということで情報が一方通行から双方向に向かうネット社会でブログやSNS、ツイッターを使った消費者が発信者になるメディア時代においては、どういうメディア戦略が最も有効なのか、という点が今回のテーマです。
この点で著者が著者が事例に挙げておられる「キリンチビレモン」ですが「キリンレモン」が炭酸飲料ということで1999年当時は売り上げが落ち込んでいたそうです、これを何とかリニューアルして活性化したいというクライアントの思いをカタチにされたのが「キリンチビレモン」だそうです。
非常にハードルが高く難しい課題で、いわば時代のトレンドに逆行しているものをどう取り組むかということがポイントで商品が並んでいる“コンビニの棚”を陳列の場から表現の場として見た時に目立つということから同じサイズのボトルが並んでいる中で今までにないくらい小さいサイズのボトルを作ってみてはということで生まれた商品が「キリンチビレモン」ということです。
「キリンチビレモン」は狙い通り、コンビにの棚で存在感を発揮しチビッコから女性にも支持されたということです。
この他にもSMAPのアルバムキャンペーンやキリンビールの発泡酒「極生」のキャンペーンを手がけられたことが紹介されていますが「何でもメディアになる」ということは街もメディアとして捉え状況をデザインすることが求められるとされています。
ただ状況をデザインする、と言われても抽象的過ぎて分かり難いものですがヒト、モノ、コトなどあらゆる事象との関係性でトータルにということなら商品単体よりもアピール力ということでは大きな魅力があるということは分かります。
私流に解釈すれば商品とその時代背景や消費者の生活観をどの様に絡ませてトータルな意味あいを持たせられるかということだ、と認識しています。
今日は以上です。