ついに二十日(日本時間ニ十一日)米国の新しい大統領にバラク・オバマ氏が第四十四代大統領に就任しました。
オバマ氏については予備選の段階からその演説によって支持を広げてきたのはもう既にご存知の事と思いますので私が書くまでもありません。
私が書いておきたいのはオバマ氏がなぜここまで支持され、その就任を待ち焦がれたのかということを私なりの見方で考えて見たいと思います。
先ず、最初に触れておかなければならないのは前大統領であったブッシュ氏が推し進めた対決姿勢ですが、その登場にタイミングを合わせたような9.11が大きな影響を与えていることは間違いないところです。
しかし、あまりにも一方的なでっちあげとも取れるイラクによる大量破壊兵器の保有などを理由とした対イラク戦争は今も身動きが取れない状況であります。
また、経済状況に対する問題はサブプライム問題に対する取り組みを放置し金融政策はFRBに任せっきりというか丸投げで退任間近になってようやく公的資金の一部投入を決めましたが問題は世界中に広がってしまった後では、それこそ後の祭りでした。
こうしたブッシュ氏の失政というか、負の遺産を引き継がなければならないというより目下の急務であることは当のオバマ氏は充分認識していることでしょう。
なぜ、こんなに米国の世界における地位が低下したのかブッシュ氏一人だけの問題とも思えません。
米国経済の構造的問題など以前から指摘されていながら米国債を使って世界からマネーをかき集め、国民を借金漬けにしてきたツケがサブプライムと言う問題を誘発しました。
政治的にはベルリンの壁崩壊に見られる冷戦の終結というより西側の完全勝利で幕を下ろしたことに起因する政治的な慢心が無かったと言えるでしょうか。
私はその政治的慢心が米国流のグローバリズムとなり、これに反発した原理主義が中東問題に見る混乱の始まりのように見ています。
これらの問題を背負う新大統領にバラク・オバマ氏が選ばれたのはある意味当然の帰結であったと思います。
ケニアからの留学生と白人の母との間に生まれ、その後再婚した母と義父のインドネシアにも暮らした経験は今までのWASPと言う米国を代表する体制側の人間でないことが米国の置かれた状況を打開するのにその責任を全うする上で適任であると感じています。
最後にブッシュ氏に盲目的に追随してきた日本は最後にその信頼してきたブッシュ氏に痛い目に遭わされましたが、この機会に世界における日本というものを今こそ真剣に考える時だと思います。
経済の構造問題は視点を変えれば米国とよく似た構造でもあります、それだけに今の危機克服は日米共同の課題とも言えるのではないでしょうか。
以上です。