去年12月22日に“キーワードで読み解くトレンド予測2009”で「言い訳できる商品を買いたい」消費者が急増でこのブログで紹介させていただいた日経エンタテインメント編集委員の品田英雄氏がやはり12月、日経MJでヒットの現象学というコラムを書いています。
2008年のヒットキーワードからこれからの時代や世界を先取りする知恵として参考になる様に感じましたので紹介いたします。
以下、掲載記事
品田英雄のヒットの現象学
この時期、2008年のヒット商品がいろいろなところで発表されているが、現在発売中の「日経エンタテインメント!」でもヒット番付を発表した。
毎年恒例の売れる企画である。
上位に並んだのは「篤姫」「EXILE(エグザイル)」「崖の上のポニョ」「クイズ!ヘキサゴンⅡ」「爆笑レッドカーペット」などなど。
編集部では全部で五十組の人気者を選んだが、ヒットのキーワードとして注目しているのが三つの「G」だ。
一つ目のGは逆境。
今年(2008年)の人気者たちは、つらい時期を耐え夢をかなえた苦労人が目立つ。
離婚を経て十年ぶりのミリオンセラーを出した安室奈美恵、アイドルながら長い不遇の時期を経てブレイクした三人組パフューム、メンバーの脱退や人気の低迷を乗り越えたエグザイル。
お笑い界のエド・はるみは四十歳を過ぎてから吉本興業の養成所に入って花開き、M-1でグランプリを獲得したサンドウィッチマンも下積みが長かった三十代だ。
映画「花より男子」は貧乏なヒロインが大金持ちに見初められて結婚した。
二つ目のGはギャップ。
最初はクイズのおバカな解答で注目されたが本業は俳優で歌うとカッコいい羞恥心、見た目は黒人なのに日本の心を歌う演歌歌手ジェロ、ロッカーなのに元首相の孫DAIGO、四十代なのにちっともおばさんらしくないアラフォー。
また恋愛対象としては相手にされていなかったのに、一途であることが高く評価されるようになった理系男子など。
意外性のあるキャラクターが注目を集めた。
先行きへの不安感が一気に増しファンタジーや夢物語が受け入れにくくなり、セレブブームや富裕層志向は消え去った。
人々は地に足着いたものに共感を寄せるようになったといえそうだ。
ただ、こうした二つのGはドラマチックに盛り上げるための常とう手段ともいえる。
三つ目のGについては明日に続けます。