ある雑誌に面白い記事が掲載されていました、キーワードで読み解くトレンド予測2009というタイトルです。
マンションもクルマも売れず、値上げラッシュも止まらない―。
日本中が不景気になった2008年。消費低迷の逆風のなか、2009年には何がヒットするのだろうか。
そこでマーケティングの専門家たちに2009年の重要キーワードを予測してもらった。2009年はどのような年になっているのか?時代の流れに取り残されないよう、いまからチェックしておこう!
という企画でプロの視点を掲載していましたが、その中で私が勉強になったと思った分を紹介させていただきます。
以下、掲載記事
プロの視点 中村隆紀
(株)博報堂 研究開発局 主席研究員
不安をfun!に価値転換する生活者
2008年は食・政治・経済・金融など生活のあらゆるレベルに不安が拡張した一年でした。
一方で、この逆風を追い風にするたくましいモノづくりと消費がみられたのも特徴。
たとえば、小麦粉が高騰したら、米を原料にしたおいしいパンをつくってみるなど、まさに不安を楽しさ(fun)に変える企業と生活者が、消費経済を牽引してきました。
2009年は、このような不安を楽しさに転換させる因子が重要キーワードとなります。
たとえば、不況の影響で家計を切り詰めた家庭も少なくなかったはず。
クルマを手放す、暖房器具をなるべく使わないなど、我慢する局面も多かったかと思いますが、節約生活をエコの実践と捉え直し、「モラル」の充足という新たな価値に転換するのがこれからの流れ。
自転車や節約家電の活用など、家計のスリム化によって生じた“我慢”を「エコの実践」という観点で“充実感”に変える、そんな動きが広まるでしょう。
また人づき合いの手応えに関する認識の変化も特徴の一つ。
ひと昔前、若者は携帯電話に登録された数百人のメールアドレスを眺めて「友達」を実感していましたが、じつはその量にはさほど「実」がない、という認識が広まりはじめました。
むしろ、地域コミュニティーの活発化や、親子教室の盛況などからもわかるように、地域や家族など、実態(根)のあるつながりを求める傾向が強まってきます。
身近な生活のなかにある人間関係に豊かさを見出す生活者が増えていくと思われます。
2009中村氏が読み解く、重要キーワード
1「モラル」充足
家計の見直しによって、ほしいモノ&サービスの購買を控えたり、安価な代替品で我慢せざるを得ない消費者に対して「これは我慢ではなくエコである」(=モラル)など、新しい理屈づけで充実感をアップさせる(例:自転車、節約家電)
2「根」つなぎ
拡張するネットワークは、偽装、中傷誹謗などの不信感も伴う。一方で空疎になっていた地域・家族など、「実態(根)」があるオフラインの連帯が再生する。
(例:コミュニティー・地域発商品、親子教室)
3「五感」基準
自己判断・規律の見直し。価値観が多様化し、何を信じてよいのかわからない漠とした不安のなか、身体で感じることを選択の軸にすれば理屈よりもリアルに信じられる。(例:健康グッズ、体感型ゲーム、香る商品)
4「脱」ネットワーク
情報接触の見直し。ネットは必需品だが、その反作用として、あふれる情報に惑わされたくないという欲求が高まる。脱・ネットワークで、情報過剰の毎日から、独り逃れる「隠れ家」志向。(例:一人旅・ヒーリング)
5「記憶」の発掘
米国型競争資本主義/グローバル規律など、「崩壊した先進」への不信が生まれたことによって、足許の社会&文化を見直す傾向に。高齢者の知恵や子供のころの遊びなど、日本の伝統文化は豊かさの宝庫であることを再発見。
(例:リバイバル玩具、演歌ブーム)
以上ですが、確かに言われてみればナルホドと感じる部分って結構ありますね。
まあー、この通りに行くかどうかは解りませんが、モノの見方としてはイイところを衝いているように思います。