日経産業新聞に毎週火曜日に掲載されている「萩原雅之の深読み・先読み」と言うコラムがありますが11月25日に掲載された“BNS、中高年にもメリット”はビジネス・ネットワークというものを考えるにあたって参考になると思いますので紹介させていただきます。
萩原雅之の深読み・先読み
先日放送されたNHKスペシャル「デジタルネイティブ」では、ソシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を駆使して世界中から仕事のパートナーを探す、13歳のCEO(最高経営責任者)が印象的だった。
一方、ミクシィなど日本のSNSは公私の「私」の部分が肥大化し、中高年ビジネスマンにとって仕事に活用するのは難しいのが現状だ。
今月、ヤフー日本法人がひっそりと新しいSNSを開始した。「CU(シーユー)」という。
“ヤフー色”を排したシンプルなデザイン。
実名で登録し、現在の勤務先や肩書き、仕事内容、職歴や出身学校なども記入が求められる。ビジネス・ネットワーキング・サイト(BNS)ともいわれる分野だ。
モデルは世界で最も成功しているBNS「リンクトイン(LinkedIn)」。
世界中の約3000万人が登録し、名前、社名、肩書きなどで検索ができる。
現在勤務している社名に“Sony”を含むという条件で検索すると、世界の2万2500人がリストアップされた。
ネット上に巨大な社員名簿が存在するようなものだ。過去に勤務経験のある人も加えると4万4500人になる。
プロフィールページは「公開履歴書」の性格も帯びるので転職サイトとしても機能する。1年に35%の人が職を変える米国の実情も、これらサービスが受け入れられる下地にあるのだろう。
日本人でもこなれた英語で経歴・スキルを詳細に書いておけば、世界中からヘッドハントの打診がくるとの噂もあるほどだ。
日本語未対応なのに、日本からの登録者は約9万5000人(全登録者の約0.3%)に上る。
実際にはその多くが日本で働く外国人ビジネスマンや外資系企業の日本人と思われる。ちなみに対象を日本国内登録者にしぼり、社名“Sony”で検索すると1250人がリストされた(sony ericssonなども含む)。
“microsoft”は730人、“toyota”が250人、お堅いと思われる“smbc”(三井住友銀行)も75人の登録者(いずれも過去勤務経験者を含む)がいた。
日本の大企業社員でも、SNSへの実名参加やネット上での肩書き公開が禁止されているわけでないようだ。
今日はここまでにして、この後は明日に続けます。
※はぎはら・まさし
ネットレイティングス代表取締役社長。
マクロミルネットリサーチ総合研究所所長。
日経リサーチ、リクルートリサーチを経て1999年より現職。
日本世論調査協会会員。参加者5000人のインターネットサーベイ・メーリングリスト管理人として知られる。