昨日、一昨日と予定していたブログではなく金融危機についてのブログを書くことになりましたが17日のニューヨーク株式市場では米保険最大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)救済でも不安増幅から大幅安となりました。


この問題は簡単に収まるとは思えませんし、目先の動きだけに惑わされず、とにかく冷静に客観的に見守ることが肝腎だと思います。


今日は予定していた9月12日のブログ“シニア「人財」の想い”の続きを書こうと思っていましたらある雑誌で早稲田大学、柳  孝一教授の参考になる記事を見つけましたのでこれを紹介させていただきます。


                     

                   早稲田大学ビジネススクール教授 柳  孝一

ロマンと豊かさを求める「熟年ベンチャー」の大いなる可能性 


―幸福度追求型経営の登場


シニア層による起業のケースに触れる機会が多くなった。正確な統計データの収集・分析はまだ明確ではないが、ベンチャー企業を研究する者として、大いに注目しているところである。


いわゆる「熟年ベンチャー」がなぜ目立つようになったのか。私は、次の3点による影響が大きいと見ている。

第1は、団塊世代の大量退職に伴い“起業家予備軍”が増加したこと。第2に、その予備軍というのは“元気なシニア”であること。第3は、シニア市場の伸張である。


団塊世代については、さまざまな予測・分析がなされているが、ここで注目したいのは、彼らの登場によってもたらされる「シニア」のマインド変化と多様性である。


現在の「シニア」は、かっての「シニア」のイメージとは異なるものを持っている。

顕著なのは、「これまでやりたくてもできなかったことにチャレンジしたい」「こういう生き方をしたい」といった自己実現欲求が強いことだ。


そうした欲求を満たす方法の一つに、起業という選択がある。生きがいやロマンといった自己完結型の人生を追求したいという思いが「熟年ベンチャー」の創業を押し上げている。そして、それを実行できる肉体的・心理的パワーを兼ね備えているのが今日のシニアである。


地域社会や働く人の幸福度を追求


彼らの強みは、豊富なビジネス経験を生かした事業展開が可能なことだ。実際、需要者の増加でシルバー市場のパイそのものが膨らんでいる中、自身が消費者目線で関連市場を切り開こうとする動きが広がっている。


熟年起業家は、年齢上、“限られた時間”という面もあるが、若い世代よりも、経済的資産、人脈、信頼、経験など、多くの経営資源を持ってスタートラインに立つ。

経済的・心理的な余裕を持って、ビジネスを模索できる。


私は、こうした「熟年ベンチャー」などのニューベンチャー群が、新たな経営スタイルを創造しそうな予感を感じている。

というのは、熟年ベンチャーらの創業動機というのは、単なる金儲けを目的にせず、「仲間と楽しくやりたい」「社会に貢献できる事業をしたい」といった思いが強く、株価や財務面での価値を重視する企業の論理とは異なる特性を持っているケースが多い。


つまり、企業論理よりも個人それぞれの生き方やロマン心の豊かさといった思いを最優先しようとする。

地域社会や働く人の幸福度を追求する、こうした起業家の登場が日本社会にもたらす影響は大きいと思われる。



以上ですが、この記事の意味するところは私にとって基本的なベースになると考えています。