今日は8月1日に日経産業新聞に掲載されたVBウオッチングというコラムを紹介させていただきます。


以下、コラム本文


ファンド運営のテックゲートインベストメント(TGI、東京・品川、土居勝利代表)が「カーブアウト」と呼ぶ手法で大企業発ベンチャーの創出に相次ぎ成功している。


カーブアウトはファンドなどの支援を受け、大企業に埋もれた有望技術を開発チームごと切り出して会社を作る米国生まれの事業再生法。

TGIは親元企業から新会社に出資してもらうなど、独立後も協力関係を保つ日本向きの戦略で支持を集めた。


七月、パイオニアの工場買収を表明し話題を集めたFED(電界放出型ディスプレー)開発のエフ・イー・テクノロジー(FET、東京・品川)。同社もTGIが仕掛けたソニー発のカーブアウトベンチャーだ。


FEDはソニー社内の次世代薄型ディスプレーの開発候補争いで有機ELに敗れ事業化の道を断たれた技術ソニーはTGIが勧めるカーブアウトを活用し、高画質で省電力に優れた同技術を生かす道を選んだ。

放送や医療分野に力を入れれば市場を開拓できると判断、ニ〇〇六年に共同出資でFETを設立した。


土居代表は「外資系ファンドのように突然、技術や事業を切り離せと経営陣に迫る手法は日本では反発を招く」と話す。

親元企業との協力関係を重視するのは、人材や知的財産の譲渡が円滑に進み、事業を開花させるスピードを速められるからだ。


大企業の技術者は会社を辞めるのを尻込みしがちだが親元との関係をある程度を保てば納得して転職できる。



後半は来週に続けます。