今日はアートディレクターの佐藤 可士和氏のビジネススキルコラム「クリエーティブをひとつまみ」日経産業新聞掲載記事を紹介したいと思います。


ビジネスアイデアを考える上で参考になるのではと感じています。


以下、本文


「たくさんの仕事を手がけていて、アイデアは枯渇しないのですか」とよく聞かれます。答えはノー。

僕のアイデアが尽きることはありません。なぜなら、僕の中にデザインのストックがあるのではなく、クライアントから引き出しているからです。


クライアントから話を聞く「問診」は、依頼を受けたら週一回、二カ月か三カ月かけて行います。まずは五、六人で食事に行って、僕は悩みを聞くだけということもあります。時には社員同士が口論になったりして、会社が抱えている問題点がぼろぼろと落ちてきます。


話の中から課題を発見したら「こういうことが問題では」と色々な角度からぶつけてみます。事務所に持ち帰ってキーワード化したり、皆が分かるようにしたりするのは僕の仕事で、それを次の問診で利用します。


良いものを生み出すには、クライアントが主体性を持って取り組むことが必要です。僕がいま手がけているダイワ精工を例に挙げましょう。

問診を始めるにあたって、僕はダイワ精工の担当者に「ダイワの強みと弱みをプレゼンしてください」という宿題を出しました。


主観が中心でいいので「自分たちって何」ということを考えてきてもらう。

出てきた内容はもちろん、クライアントの内部で意見がバラバラなのか、まとまっているのか、ということが分かるのも重要。それを認識してから話し合いを進めたり、業界内でのポジションを確認したりしていきます。



今日はここまでにして明日に続けます。