ブログ・ネタとしてストックしておいたコピー資料で今日は雑誌、日経ビジネスから私が関心を持った記事を紹介します。
企業で働くビジネスパーソンにとって、独立・起業はトップに就くための最短コースだ。起業家といえばライブドアの堀江貴文元社長らの派手なイメージもあるが、それはもう古い。
最近では、質実剛健なベンチャーが増えている。「買収」や「株価上昇」ばかりにこだわった”ヒルズ族”とは対照的に、今の起業家は経営力を錬磨している。
その一例は「社長さん会」に見て取れる。 これは、従業員が数人という規模の経営者が、毎月1回、東京・渋谷の貸し会議室に集まる異業種交流会だ。毎回、ベンチャーの経営者ばかり15~20人が顔を揃える。
この会に参加した川口直幸氏(48歳)は1990年に独立してソフト開発会社を設立し、現在2人の社員を抱える。「IT(情報技術)ブームの最終局面では、その関連のベンチャーのため色眼鏡で見られることもあった。
今は状況も変わり、こうした会でも一攫千金のタイプに出会わない」と話す。
以前のように上場益をエサに社員を集められない。自身のビジネスプランや経営理念をいかに社員に浸透させるか。これが、ベンチャー企業におけるリーダーの重要な仕事になっている。
規模が大きくなると、その傾向はさらに強まる。
大阪に本社を置く「エクスポート・ジャパン」は、20人ほどの従業員を抱える。
「export-japan.com」というサイトを持ち、中堅企業の製品を英語で紹介するのが主力業務だ。同社の高岡謙二社長(40歳)は、20代に一時プロボクサーとして活躍した異色の人物だ。
その後、神戸大学大学院などを経てこの会社を2000年に立ち上げた。資金繰りなどで苦労しながら、大阪府東大阪市の中小企業のネジやパッケージ用品などを英語で紹介するサイトの製作から運営までを請け負い、事業を軌道に乗せた。
今では外国人旅行者向けの日本の名所紹介や、日本企業の英語版サイトの作成にも乗り出している。デンマーク人や韓国人、中国人ら8カ国の社員を雇うまでになった。
社員が育たなければ続かない
「自分中心でこの会社を回そうとした時期もあり、設立当初からの社員は全員離れてしまった。それで気づいたのだが、結局ヒトが残らなければ事業は続けられなくなる。今では日本人も外国人も国籍にかかわらず公平に処遇している」と高岡社長は言う。もうモーレツ型は通じない。従業員の声を聞くスタイルに切り替えた。
さらに規模が大きくなっても、リーダーの悩みは同じだ。
5000円でファッショナブルな眼鏡が買えることで人気を集める眼鏡チェーン店のジェイアイエヌは、全国に54店舗を持つ。社員は439人。2008年8月期には前年比32%増の67億円の売上高を見込み、まさに伸び盛りという段階だ。
ファンシー雑貨の卸から商品を切り替えてここまで規模を拡大した。
信用金庫から脱サラして会社を起こした田中仁社長(45歳)は、エプロンやポーチなどヒット商品を巧みに打ち出してきた。実は、ピンチになった時には、いつも従業員の声に耳を傾けてきた。
そして、おしゃれな眼鏡を買えるところがない、という女性社員の不満からたどり着いたのが今の業態だ。
現在では、デザインや店舗運営などは担当の幹部に任せる体制を作り上げている。
社長は毎週末、隠密裏に店舗を回り続けている。「それぞれの担当者に任せた以上、自分は店頭で問題が起きていないかを測ることにしている」と田中社長。
ベンチャー企業の経営に詳しいコンサルタントの古谷昇氏は、「社長というのは欲深いもの。小規模な会社では、それが成長の原動力にもなるのだが、一方でカネや権力に目がくらんでつぶれてしまうケースも少なくない。そこを自制できるかどうかが、長期的な成長につながる」と指摘する。
ベンチャー経営者も統率力より対話力がより大切になっている。
以上です。