昨日の続きで大手広告会社のユニークな取り組みを紹介させていただきます。
(日経産業新聞掲載記事より)
買い物心理
コンビニエンスストアで最も買いたくなる弁当の価格は四百五十二円―。
東急エージェンシーの「買場ISC研究所」は、消費者の購買心理を徹底的に調査・分析するのがモットーだ。
ドラッグストアで女子大生に三千円を渡して自由に買い物してもらうなど、購入を決断するまでの心理状況を細かく追跡する。
コンビニでの弁当の売れ筋価格帯も同様の手法で算出した。
自動販売機の売れ筋調査のために、三日間通して観察したこともある。
五台並んだ自販機で最も売り上げが大きかったのは、歩行者が通る動線から二番目に近い自販機だったという。
研究所の名称が、「売り場」でなく「買場(かいば)」という点がミソだ。「最近、広告主の企業が『売るところまで責任を持て』と強く言うようになった。ならば徹底して消費者目線を追求してはどうかと思った」。
所長の太田善人氏が社長に直接提案して〇六年十一月に発足した。
当初は半信半疑に見られていたが、今は社内の知恵袋的な存在だ。広告宣伝した商品の売れ行き不振に悩む営業社員が相談してくることもしばしば。
店舗での広告や商品の陳列方法をアドバイスして、売り上げを改善させたことも多い。「消費の現場を起点としたマーケティング手法を体系化して、将来は外販を目指したい」(太田氏)
以上、明日に続きます。