マイクロソフトのヤフー買収に関する話は5月3日(米国時間)に買収提案を取り下げたことで失敗に終わることになりました。
マイクロソフトの次の手が注目されますが、もう一方の雄グーグルの動きに関して先月、日経産業新聞に興味深い記事が掲載されていましたので紹介しておきます。
ジャーナリスト・KDDI総研リサーチフェロー 小林 雅一氏がデジタル時評というコラムで書かれたものです。
デジタル時評
検索エンジンの覇者、グーグルの株価が年初から急落。昨年秋の最高値(747㌦)から3割以上も下落し、400㌦台を推移している。
米国の景気後退懸念が背景にあるが、長期的な事業展望が不確かなことも株価に悪影響を与えている。
2007年10―12月期のグーグルの収益は、前年同期比51%増の48億3千万㌦と申し分ない。しかし株主が気にするのは今後の長期的な成長性だ。
グーグルは昨年来、代替エネルギーから太平洋横断海底ケーブルまで多彩な新規事業に着手しているが、検索エンジンに続く中核ビジネスが定まらないのが実情だ。
そうした先行きの不透明さを、株価が反映していると見ていい。
ただ不確かな中にも、グーグルが次世代コア・ビジネスとして注力しつつあるものが二つ見えてきた。
一つは昨年11月に発表した携帯用基本ソフト(OS)「アンドロイド」だ。インターネット上で起きた「ウェブ2.0」をモバイル・インターネットでも巻き起こそうとしている。
もう一つは「ソーシャル・グラフ」。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の友人関係を図式化したもので、これをビジネスに応用しようとの動きが広がっている。
この言葉は、世界第二位のSNS、フェースブックの最高経営責任者、マーク・ズッカーバーグ氏が昨年使い始めてからシリコンバレーの流行語になった。
ニュースや音楽、映像など様々な情報を友人同士のネットワークを伝って高速で流通させる。電子的なバイラル(口コミ)広告用の媒体としても期待されている。
今日はここまでにして明日に続けます。