中日新聞様の記事です

ゲンジボタル国内随一の名所で 「信州辰野ほたる祭り」始まる、16日まで

2024年6月8日 21時18分 (6月9日 00時38分更新)

 豊かな緑が残る辰野町の辰野ほたる童謡公園で8日、「信州辰野ほたる祭り」が始まった。同園は、国内随一のゲンジボタルの名所として知られる。



演奏で開会を盛り上げる辰野中吹奏楽部の生徒ら=辰野町のJR辰野駅前で

 JR辰野駅前で行われた開幕式で、大会長の武居保男町長が「ホタルはずっと引き継がれてきた小さな命。どうぞ楽しんでください」とあいさつし、開幕を宣言した。

 地元の小中学生が吹奏楽や太鼓の演奏を披露。周辺道路の一部は歩行者天国となり、地元の飲食店が店を出した。

 祭りは16日まで。町によると、今年のホタルの上陸数は昨年より少なめ。入園には、ホタル保護育成協力金として1人500円必要。中学生以下は無料。(問)祭り実行委員会=0266(41)1111


今年も辰野ホタル祭りが行われました🍀

辰野町松尾峡は明治時代から「ほたるの名所」として知られています 

 しかし辰野が、長野県天然記念物の指定地となった後 

観光用に県外から大量にゲンジボタルを移入し 

結果として 

地元に本来生息していた 

天然記念物指定当時の貴重な

ゲンジボタルは絶滅に追い込まれました

したがって現在こちらのゲンジボタルは全て外来種となっています

ひどいのは…

辰野町はこの移入の歴史的事実も、生態破壊の現状も、観光客には伝えないという方針のもとでほたる祭りを継続しています 

 なお、しばしば誤解されるのですがここのホタル自体は天然記念物ではありません 

 ホタル生息地としての場所 

松尾峡が、天然記念物なのです 

 したがって現在では

天然記念物指定地に外来ゲンジボタルが生息しているということになります 

 ほたる鑑賞自体は楽しんでほしいと思います✨

しかし 

その背景にある観光事業とての生態破壊の歴史や、現状も心に刻んで辰野、松尾峡を訪れて頂きたいですm(_ _)m



一部転載致します
「東日本随一といわれるゲンジボタル発生地は長野県の天然記念物に指定されており、豊かな自然環境に恵まれている。」と自慢しているが,天然記念物指定当時のゲンジボタルは絶滅に追るのである。
  辰野町松尾峡は,1926 年に「ホタル発生地」として,長野県天然記念物に指定され,さらに,1960年に再指定された。 

 当時は,もちろん,在来種ゲンジボタル生息地であり,見学も無料であった。 
 しかしその後,観光用に外来種ゲンジボタルの移入・養殖が始まり,有
料化された。 
  私の研究結果で判明しただけでも,辰野町が県外からホタル移入を繰り返し,
かつ,それを陳情に行っている実態が浮かび上がってきた(長野県辰野町松尾峡におけるゲンジボタル移入の歴史について)。 

  1961,62 年に,滋賀県で買ってきた成虫 4000 匹を産卵させ,それぞれ 40 万頭と 30 万頭の幼虫を放流 

  1963,64 年に,東京のホテル椿山荘で飼育されていゲンジボタルたの卵を数百万から数千万個もらってきて放流 

さらに,町役場幹部が,
東京・板橋のホタル施設に行き,
そこで飼育しているゲンジボタルとカワニナを提供して欲しいと陳情したが,
断られるという問題まで起きている(辰野町,ほたる祭り用の蛍が欲しいと東京・板橋に陳情)
今の大量のホタルが見られるようになった要因は,
元を辿れば,このような大量の外来種ホタル移入養殖事業があったからであり,
 断じて,地元に住んでいたゲンジボタルを保護して復活させたわけではない。

 外来種ホタルを地元ホタルと称して観光客集めをする辰野町の姿は,2016 年に放送されたTBSドラマ「神の舌を持つ男」 第1話「殺しは蛍が見ていた」のモデルにもなった
( ドラマ神の舌を持つ男・殺しは蛍が見ていた,辰野町がモデル)。 

  松尾峡ほたる童謡公園に,
多額の税金投入で建設された金属製の遊具は,
ホタル保護にも教育にも役立たない。
 左側が,ホタル生息水路であり,
幼虫上陸場所には縄を張られている。
その脇に金属遊具が建設された。 
 本来,ヘイケボタル生息地であった場所を,

わざわざ潰して建設された遊具施設であり,
自然破壊の象徴そのものである。 
 以上転載終了