家族の心に目を向けてみる
どうしても解決しない問題や長く悩んでいる悩みは家族の心にも目を向けてみましょう。
家族が同じ病の遺伝子を持っているように、その病を癒す血清を作るヒントが隠されているかもしれないからです。
なぜなら家族は同じ体質、心の性質を持って生まれてきている場合が多いので、普段気づかない自分自身の内面を外から見ることができるためです。
避けていた自分の内面を見せられるために、家族は喧嘩が絶えないこともあるのですね。
実際の家族と対面ではなくイメージすることで、心の問題を紐解いてゆく。
セラピーのセッションである家族ワーク、グループワークと同じ意味になります。
心の中で家族とグループワークをしてみる
『あの時、お母さんは何が言いたかったのだろう?』
『あの時、お父さんは何を伝えたかったのだろう?』
『あの時、兄弟は何を考えていたのだろう?』
そのように考えてゆくのです。
しかし、ここで主語が”私”になると…
『あの時、私はあの時〜だった…。』
『あの時、私はあの場所で〜だった…。』
『あの時、私はあの人と〜だった…。』
このように”私は”という一人称では見えてくるものが限られてしまい、同じ時間、同じ場所、同一人物を堂々巡りしているだけになってしまいます。
結局、自分だけの世界でその時間、空間に閉じ込められているのです。
すぐに解決しようとしなくていい
私自身の問題、家族や家庭の問題を今すぐに解決しようとすると問題がますます混迷してゆきます。
人は問題があると恐れからすぐに行動しようとしますが、問題がこじれている場合は動いてはいけない時もあるので注意が必要です。
見守る心が必要な時もあるのだと理解しましょう。
理解しようとすることで家族も私自身も癒されてゆくのです。
問題を解決することが一番大事なわけではありません。
一番大事なことは家族を理解しようとすること。
そして、貴方自身が家族に理解されることなのです。
he Psychotherapy of mind and body ™