電気屋さんの日常 ~ 平々凡々日々修行 ~

電気屋さんの日常 ~ 平々凡々日々修行 ~

平凡に生きるほど難しい事はない。
日々を過ごせる事…それこそ修行です。

旧ブログ電気屋さんの日常と一緒になりました。



会社の近くに子供たちが集まる公園があります。
普段でも下校時にはたくさんの子供たちが遊んでいます。

そんなに広くない公園に子供たちが20人ほどいるときもあるでしょうか。
遊具で遊んだりボールで遊んだりと所狭しと走り回っています。
ほとんど大人はいません。

もう少し早い時間は子連れのお母さんたちが小さな子を見守りながら遊ばせている光景ですが、小学生たちが帰ってくると時間帯が変わり交代で大きな子供たちが遊びだします。

本来の公園の光景になんかホッとしていつも公園を見ながら帰宅します。
そんな下町の公園なんですが、先日うちの家内が1歳半の孫を連れてその公園で遊ばせていました。
夏休みなので大きなお兄ちゃんやお姉ちゃんも同じ場所で危なくないように何となく離れて遊んでいたそうです。

すると親子で来ている男の子とお母さんがいたそうで、子供は日本語を流暢にしゃべるのですがどうやらお母さんはあまり日本語が判らないようで、離れたベンチにいて遠巻きに見守っているようだったそうです。

男の子は家内の近くまで来た時にセミの死骸を見つけたようで、それにたかるアリを見て驚いたようだったそうです。
近くにいた家内に向かって”セミは何で死んでるの?”って聞いてきたので家内は”セミは長く生きないんよ”と言うと、普通に日本語できる2年生くらいの子がいろいろ質問してきたそうです。

家内が問いかけに答えていると最後に”先生ありがとう”と言われたそうです。
家内はびっくりしたそうで話し方が先生の話し方やったんやろか?と自身はつい最近まで保育所の仕事で保母として勤めていたことがあるのでその時の調子だったんかなぁと思ったそうです。

そうこうしていると遠くで遊んでいた男の子にボール遊びをしているお兄ちゃんたちのボールが当たったそうで男の子はびっくりして立ちすくんでしまったそうです。
孫を抱いたまま近寄ろうとすると周りにいた上級生の小学生の女の子たちが”ワザとでなくてもちゃんと謝りなさい”とボール遊びの諸君たちに一喝したそうで整列してボール遊びの諸君たちも謝ったそうです。

手を貸そうかと思った家内もこの光景を見て、足を止めてここの公園には子供たちのルールがあって受け継がれているようで良いところに住んでいるなんだなぁと思ったそうです。
男の子も笑顔に戻って遊びはじめたそうで、帰りには律儀に家内の所へ来て”先生、さようなら”と帰ったそうです。

”せんせい”...保育所以外で呼ばれたことない家内も何となく照れ臭かったそうです。
伝え聞きの話しながらホッとした話で街中でも捨てたもんやないなと話し合いました。