【あらすじ?】
突然、江戸時代から現代へタイムスリップしてしまった侍・木島安兵衛。
偶然出会ったシングルマザーの遊佐ひろ子・友也親子に拾われる。
悪戦苦闘しながらも現代でなんとか生きる術を見出していく。
その道とは…スイーツを作るパティシエ!
しかし、最後には切ない別れが三人を待ち受けていて…。
みたいな感じでしょうか。
で、ここのどこに「プリン」が関わってくるか、というと…。
シングルマザーになった理由が「仕事を辞められなかったから」なひろ子は、
幼稚園に通う息子・友也の世話と仕事で毎日が忙殺されている状態。
そこへ転がり込むことになった安兵衛は、
「ただ飯ぐらいも申し訳ない」
と「内向き(家庭)」の仕事を一手に引き受ける。
「現代の家事」に慣れるのに四苦八苦する安兵衛だが、
生来の生真面目さからどんどんやり方を習得。
取り散らかしていた遊佐家が、安兵衛のおかげで見違えるほど美しく…。
さらにその手腕は料理にまでおよび、
特に友也が風邪で寝込んだ際に作り上げた「プリン」から
あらゆるスイーツに発展していく。
…と、殊にスイーツに安兵衛さんの驚異的な「能力」が開花してしまうわけです。
出てくるスイーツ、なかなか美味しそうです(^^)。
そして私は不案内でよく分からなかったのですが、
安兵衛役の錦戸亮さんは、ジャニーズのキラキラ・アイドルだそうで…。
確かに出だしはちょっとぎこちない感じもしましたが、
ちゃんと侍っぽい潔さと稟とした感じがあってとてもよい演技をしていたと思います。
そして友也役の鈴木福君は…本当にこの子、うまいんだね、と思わせる。
風邪ひいてぐったりしながらプリン食べるところとか、
この年齢でここまでできちゃうんだね、とちょっと感動しました。
でも今の福君は…なのであまり言及はしないでおこうw
物語は、期待したとおりの要素と、
シングルマザーのちょっと複雑な心理とかも出ていて
なかなかでした。
ただところどころ、
なんだか構成が甘い(わざと?)な感じのところもあって。
例えば途中、安兵衛さんが家を追い出されるシーン。
安兵衛さんがケーキ店で働くことになり、超多忙な日々に。
友也と全く会えなくなったために、その寂しさから泣き出す友也。
見かねたひろ子は安兵衛に
「一時間でいいから友也との時間を作ってくれない?」
と言う。
すると安兵衛は
「それなら拙者が働き食い扶持を入れるので、あなたが仕事を辞めたらどうか」
と答える。
親がいれば友也は寂しくないだろう、と。
…いや、そこ違うんじゃないの?
友也は「安兵衛」と会えないことが寂しいのであって、
始終、家族がいないことで泣いているのではないのでは…。(そりゃ、それもあるだろうけど)
この前のシーンで
「今まで我慢してきたけど、安兵衛と日々と過ごすことで始終家族がいない辛さを知ってしまった」
とかのシーンがいくつか入っていればいいのだけど、
確かにそう「察する」こともできるのだけどちゃんと描かれてはいないよな~、と。
ヒロインは何か痛いところを突かれたらしく逆上、
安兵衛さんに「出て行け!」と言ってしまうわけで。
まぁ、この先の展開が何か気になるわけではないのでいいといえばいいんですけどね。
色々あって、この家出問題は解決。
また三人で仲良く暮らそうか、という感じになったところで
安兵衛さんがタイムスリップしてきた時の詳細を語り始める。
安兵衛さん直参とはいっても仕事ない貧乏旗本で、
他に仕官の道はないかと「就活」に来ていた。
そこで道のお地蔵さんに「一度でいいから仕事がしたい」とお祈り。
その直後にタイムスリップしてしまった、ということ。
そのお地蔵さん、安兵衛は現代では見つけられていないのですが、
彼がしょっちゅう行ってたスーパーの屋上に移転されているのです。
で、その映像がフラッシュで入る…。ああ、フラグが…フラグが立っていく!
友也に「また何かを作ろう。何が良い?」「プリン!」なんてやりとりをしちゃってますよ!
すべてを語り終えた後、やっぱり始まるタイムスリップ。
安兵衛とひろ子の愛もここでようやく語られるわけですが、
同時に彼らの別れのシーンともなるわけです。切ない。
でもコレだけでは終わらない。
前に触れられていた幼稚園の卒園式で友也は「将来は侍になる!」と言い切る。
皆は笑うがひろ子だけは拍手喝さい。
卒園式の後、二人は安兵衛が「うちはここにあった」と言っていた付近に行ってみる。
そこには一件の和菓子屋が…。
「食べていってみようか?」
店に入る二人。
そこには江戸時代からあるという「阜稟」なるお菓子が!
店に飾られた創立者の絵と由来を見たひろ子はびっくり。
そこには安兵衛の姿が…。
プリンを食べて笑いあう二人。
「安兵衛さん、約束守ってくれたね」
王道だけど、いい終わり方だわ~!
なかなか面白かったな~、という感想です。
出だしがなんだかもたもたしていてどうなるかな、と思ったけど
大丈夫でした。
ちゃんと殺陣の格好よいシーンも入ってたしね。
正直「仁」とか「信長のシェフ」よりは設定が軽いし重みもないけど、
ほのぼの、楽しいです。それでいいお話だと思う。
それにしても「侍が家事をやる」際のデティールは
確実に原作者の方の「実体験」がものを言っているんだと思います。リアル。
こうやって生活の一部をドラマに描き出していくんだな~、と
そういう意味でも勉強になりました。