どうも。
コータパパです。

中学3年生の息子とポケカをしている中年オヤジです。

将来息子と
『ポケカしてて、こんなことがあったよね』
『あんな強い人もいたよね』
と語り合えるように、何か記録に残しておきたいな…
と思い立ち、書き込みます。

昔から文章を書くのが苦手で、今時の若者が使っているような『草』みたいなユーモアたっぷりの決まり文句を使うようなセンスも無い、しょぼくて拙い記事ですが、暇つぶし程度に眺めていただければ幸いです。



【ポケカとの出会い】

息子が小学6年生の頃。
おもむろに
『一緒にポケモンカードしよう』
と言ってきた。

それまでカードゲームを全くしてこなかった自分としては、正直ポケモンカードに全く興味がなかったのだが、息子の周りでポケモンカードが流行っていたとのことで付き合ってあげることに。

対戦しながらルールのレクチャーを受けるも、全く覚えられない。
とりあえず息子が楽しそうにしていたので、何となく続けていた。

そんなある日。
ベイブレードでよくお世話になっていた店舗さんで小学生限定のポケカ大会が開かれることを知った。

息子に伝えると
『出たい!』と言う。

初めての対人戦で、ウキウキしている様子。
とりあえず、出てみることにした。

はたして息子はちゃんとポケカができるのだろうか…
勝ち負けはともかく、楽しんでもらいたい。
そんな気持ちでお店へ向かった。

緊張しながらカードの対戦スペースへ移動すると、誰もいない。
参加者はうちの息子だけだった。

あぁ…
と肩を落とす息子。

すると、その様子を見ていた店舗のお兄さんが
『じゃあ、ぼくと対戦しますか?』と
言ってくださった。

そのお兄さんこそ、後のシティリーグ決勝トーナメント進出者となる
おもちゃのピエロ井原店、
イベント担当のMさんだった。

ド素人の我が家に対し、優しく紳士に教えてくれながら、ポケカの対戦を進めてくれた。
対戦の流れだけでなく、心構えや注意点など様々なことを細かく伝授してくださった。
息子も、すっかりポケカとお兄さんの虜になったようだった。

それからしばらく大会がある度に通い、毎回参加者がいなかったので、『大会に出る!』というより『Mさんと対戦しに行く!』という場になっていた。

対戦を重ねるうち、息子はみるみる上達していった。
一方、オヤジの方はルールすらまともに覚えられなかった。



【初めての大会】

その日もいつも通りエントリー。
お兄さんと対戦するため、準備を進めていると1人の小学生が訪れてきた。
ポケカの大会参加者だった。

初めての対戦相手。
息子は興奮していた。
もしかしたら僕が一番興奮していたのかもしれない。

息子のデッキはVスタートデッキの鋼ジュラルドンだった。
結果は惨敗。
全く歯が立たなかった。

こんなにも差があるのか…と愕然としたが、息子は対戦できた喜びで満ち溢れていた。

まだまだ初心者の我が家には敷居が高いと感じていたが、たまには他の店舗のポケカの大会に参加してみるのもいいかな…と感じた瞬間だった。



【話は変わりまして】


余談だか、僕はこれまでに幾度となく恐怖体験を経験している。
今回はその中の1つを記事にしてみようと思う。

あれは、まだ僕が大学生だった頃。
学生寮に住んでいた僕は、その日もクタクタになりながら部屋へ戻った。

よいしょ…と座ると
なんとも言えないような違和感を感じた。


え…?

おしりだ。
自分のおしりがなんだかおかしい。
気になった僕は、鏡で様子を伺った。

次の瞬間。
僕は青ざめた。

おしりから何か得たいの知れないものが飛び出していたからだ。

一気に血の気が引いた。
ドクンと鼓動が波打つのが聞こえたようだった。
冷や汗が止まらない。
ガクガクと全身が震え出す。

これは、腸が身体の外に飛び出す
『脱腸』というやつに違いない。
そう感じた僕は、目の前が真っ暗になった。

あの時の衝撃は今思えば、
僕の娘がまだ赤ちゃんだった頃、テレビに映っていたカッパのミイラを見て
『パパー』
と言った時くらいのインパクトだった。

長々と書いてきたが、一言で言うならば
『人生オワタw』
だった。

いても立ってもいられなくなり、僕はすぐに病院へ向かうことにした。
外はすでに真っ暗だったが
幸い近くに大きな病院があり、夜間でも診てもらえるようだった。

僕は自転車に乗った。
立ちこぎで突っ走った。
僕にサドルに座るという選択肢は無かった。
サドルなんぞに大事な腸をやられてなるものか。

病院に着いた。

受付の人から
『どうされましたか?』
と言われたので

『脱腸です』
と伝えた。

『え?ダチョウ?』
と聞き返されたが、

『脱腸です』
と説明した。

すぐ医師が来てくれた。
おじいさんだったが、ベテランそうに見えて
心なしか安心した。
医師は耳鼻咽喉科の先生で耳が専門だと言った。

『どうされました?』
と聞かれたので

『脱腸です』
と答えた。

『は?もっと大きな声で』
と言われたので

『脱腸です!!』
と言った。

『え?ダチョウ?』
と聞き返された。

耳の先生らしいが、まずは自分の耳を治した方がいい。

不安になり、先生に聞いた。

『おしりがヤバいんです。専門外のようですが、内科や外科の先生はいらっしゃいますか?』

先生は微笑みながら言った。

『わたしは耳が専門だが、耳は穴。お尻も穴。だから大丈夫。』

何が大丈夫なのか。

とりあえず、診てもらうことに。
先生の指示された体勢になった。

先生は
『うん?これは…ちょっと助手を呼んでくる!』
と言って去っていった。

これはマズイぞ。
僕は思った。

もし、助手の人が若い女性だったら…
僕のドンファンは大変なことになってしまうかも知れない。
考えれば考えるほど、ドンファンが黙ってはいない。







僕の脳裏に咄嗟にある日の出来事が思い出される。
学生寮が誇る変人10本柱の1人
珍平(ちんぺい)とご飯を食べに行った時のことだ。
僕と珍平は某有名カレー屋さんに行った。
自動ドアが開き、店内に入った瞬間
珍平はおもむろに
『くらえー!』と言った。
次の瞬間、珍平は青ざめた。
そして叫んだ。

『やば。オナラをしようとしたら、思わず実が出たわ!!』

すかさず店員さんに出入り禁止を告げられた。



走馬灯のように蘇る珍平との思い出。
気が付けば僕は冷静さを取り戻していた。
ありがとう。珍平。

しばらくして先生と助手が来た。
助手の人はおばあさんだった。

僕のドンファンはゴマゾウに退化した。








さっそく先生に診てもらう。
すると、助手のばあさんが急に
『あははは』
と笑った。

僕の頭は真っ白になった。
笑われた?
いや、そんなはずはない。
きっと、あの
『あははは』は
ドラクエでいう【ホイミ】的な回復魔法だったに違いない。
そう思うことにした。
すると、なぜだろう。
ばあさんに感謝の気持ちが芽生えた。

僕は魔法使いのばあさんを見た。
目と目が合った。
ニッコリしていた。
もう2人の間に言葉は必要なかった。

すぐさま先生が言った。

『これは、ただの痔ですね』

その時、はじめて僕は地主だったのだと知った。

安心した瞬間、
今すぐにでも自分の部屋に帰りたい衝動に襲われた。

お礼を言い
代金を支払い、自転車を一心不乱に走らせた。

もちろん、立ちこぎで。

1番の恐怖体験は
なぜ、あの助手は呼ばれたんだろう
ということだった。
くわばらくわばら。


そんなことより
ポケカの話より余談の方が長くなってて草。