著書にサインを書かせていただく時、「和顔愛語」(わげんあいご)と書かせていただくことが多いです。
『仏説無量寿経』の中に出てくる言葉で、和やかな顔と思いやりの言葉で人に接することという意味です。
「和顔愛語」と単体で用いられることが多いですが、実はその続きがあり、「和顔愛語 先意承問(せんいじょうもん)」と続きます。
先に相手の気持ちを察し、相手のために何ができるか自分自身に問いただすという意味なので、
「笑顔になってほしいなら、まず自分が笑顔を見せなさい」「優しい言葉をかけてほしいのなら、まずあなたが優しい言葉をかけてあげなさい」
というような意味なのでしょうね。
8年前、初めて房仙会の書展に出展させていただいたとき、「和顔愛語」と書きました。
サインさせていただくとき、筆ペンでサラッと行書体で書けたらいいなと思ったからです。(未だできていませんが…)
ところで、昨年の書展では、論語の陽貨篇に出てくる「恭 寛 信 敏 恵」という言葉を書きました。
これは、経営者(リーダー)の持ち供えるべき五つの徳を表しています。
また、経営者の条件として、孫子では「智 信 仁 勇 厳」の五つを挙げています。
昨年、毎月通った江口克彦先生の勉強会で出てきた言葉です。
さて、今年の書展(4/28~30)が近づいてきましたが、何と書くか…、そろそろ決めなくては!
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。