――(昨日の続きです。)この高校生の英語の力が、これほど急に伸びた秘密は、どこにあったのでしょう?
それは、より多い訓練にあったと言えるでしょう。
毎日5時間の勉強を1か月ぶっ通し続けたのが、この素晴らしい結果を生んだのでした。
誰もが一夏休みにこれと同じ努力をしたら、同じ結果が得られると私(七田眞)は思います。
ついでに、私自身の例(高校時代の七田眞)をお話ししましょう。
最初の頃、私の英語は人より随分劣っていたので、うんと勉強せねばならぬと思い、英語の参考書を1冊借りてきて、それを半年で読む計画を立てました。
その本のページ数を6で割り、60ページずつ読んでいく予定を書き込んでおきました。
そして私の場合も、一日最低5時間を英語の勉強に充てた結果、27日目にはその参考書を勉強し終わっていたのです。
自分でその一月を振り返っても、ぐんと力のついたことが感じられ、非常に充実した感じを自分で感ずるのでした。
そうしたある日、数学の先生が休み、代わりに英語の先生が見えました。
生憎その日は英語の授業がない日でしたので、誰も教科書を持ってきていません。
そこで先生は黒板に入試問題を5つ書いて、生徒にあてて訳させました。
そのうち3題まではクラスの優秀な生徒が訳しましたが、後の2つは難しく、辞書なしでは誰にも訳せそうにはありませんでした。
その時、先生がたまたま私を指名し、(英語が苦手のはずの)私が立って、その2つをスラスラと訳したので、みんなは大変びっくりしたのです。(終わり)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。