今後、どう成長していくのか。
これは何にも通じる魅力ですよね。
才能が開花する、というように芽吹きを待つ期待感は人をワクワクさせてくれます。
しかし、この試合の中心は鹿島の小笠原満男、その人だったと思います。
この日の鹿島は宇佐美くんの個人突破に手を焼きながらも、安定した試合運びを見せました。
それは、中盤の中心で36歳のベテランが気迫あるプレーを見せ続けてくれたから。
もちろん、この先プレー出来る時間は短いかもしれません。しかし、まだ出来ることを存分に決勝という舞台で見せてくれた小笠原選手に、プロフェッショナルの在り方を感じます。
口ではなく、プレーでチームを引っ張る、その存在感たるや、勝負強かったかつての鹿島での輝きは、その形を変え、確実に鈍っていませんでした。
去年はガンバの遠藤選手がチーム三冠を牽引したように、ベテランの活躍が目立ちます。
宇佐美くん、柴崎くんにはすごくいいお手本を越える選手になるよう、たくさんの事を吸収して欲しいです。
新しい才能を知るのはいつでも魅力的です。
でも、継続して輝き続ける才能がある事はそれよりも有難いことなんだと思います。
2015年の日本サッカーもそろそろ終わりますが、ベテラン選手に負けない、若い才能の活躍がたくさん見られますように。