アニメ たまゆら ~卒業写真~ 第二部 響 | アラサー、サッカー、オタク。

アラサー、サッカー、オタク。

思うがままに趣味に生きる、アラサー男が、

日々の出来事をつらつら書いてるブログ。

どうか皆さん、温かい目でご覧下さい。

僕がアニメーションに求めるものがたくさん詰まった作品、それが「たまゆら」なんだと
再認識できた一時間になりました。

8/29から全国の劇場で公開された

たまゆら ~卒業写真~ 第二部 響

を鑑賞してきました。

{5BF1E098-0B9B-4B4D-8B7F-D92A72B2BDAE:01}

{7E0F9073-4439-460B-B20C-E9CE85B2A387:01}


たくさん、たくさん温かい涙を流してきました。

映画館でいろんな理由で、心の琴線に優しく触れてくれる「たまゆら」という作品について、
極力ネタバレを避けながら、私が作品を見続ける理由を書いていきたいと思います。


まず、私が挙げたい理由のひとつとして、音楽が作品に与える好影響です。
本作では坂本真綾さんが主題歌を務めていらっしゃいますが、その歌はもちろん、劇中歌が
心に優しく沁みわたります。

「たまゆら~卒業写真~」第2部 響-ひびき- 予告編
https://www.youtube.com/watch?v=V-kbJCtkHpE

個人的にはピアノ曲を担当されている中島ノブユキさんと声優の千菅春香さんの曲が大好きで
いつも心を温かくしてくれています。


また、5年目を迎えた作品の中で、変わらずに描かれ続けている「誰かへのやさしさ」が
僕の涙腺を刺激してやみません。
この作品に、一人として精神的に自立していて、揺るぎない人は描かれていないように
感じています。どこか不安定で、だからこそ優しく支えあう。
現実であってもよさそうなのに、なかなか身近に感じられない人との温かさ、誰かを
想う事の美しさ。
そういったものを丁寧に描いてくれるので、じわじわと確実に、観ている人は作品の
世界の中に入っていけます。

今作は卒業を控えて進路に迷うかおるちゃんとのりえちゃんが描かれているのですが、
気分は彼女たちの保護者状態でした。
思い悩む彼女たちのこれまでを作品を通してみてきたからこそ「そんなに悩む事はない」
「きっと大丈夫」という言葉をかけてあげたい気持ちに駆られました笑

アニメを作る中で、どうしても描ききれない場面が出てくると思うのですが、この
「たまゆら」という作品は、とても丁寧に心理描写を僕ら視聴者に、豊かに伝えて
くれたおかげで、ひとつひとつのセリフが時を経るにつれて、どんどん情報量が多く
なっている気がします。
その情報量の多さが、僕を保護者にしてしまった、してくれた、アニメの世界の中に
浸らせてくれた、と思っています。

今回であれば、のりえちゃんのスイーツづくりに対する葛藤、かおるちゃんの性格を
踏まえた進路の選び方を通して、始終彼女たちに心を寄せて作品を鑑賞する事が出来ました。

進路に悩む彼女たちですが、結果として「誰かの為に」という理由がこれまで通り
描かれます。その「誰かの為に」という、当たり前の大切さを、悩む姿を通して
痛いほど教えてくれた気がします。

「あぁ、僕ものりえちゃん、かおるちゃんを見習わないと」とすら思わせられました。
心の機微の描き方が丁寧な「たまゆら」だからこそ、作品を通して「もあぐれっしぶ」な
気持ちにさせてくれる事が出来たのだと思います。


僕はこういった「一人の人間を豊かに描いてくれる」作品が好きなのだと自覚しています。

以前は作品の設定や背景、理由づけにばかり目がいっていましたが、今では人の心が
どう動いていくのか、その点をしっかりと描いてくれているのか、を強く気にするように
なりました。
そのきっかけをくれたのは、この「たまゆら」という作品なのは間違いありません。

来年の春には終わりを迎えてしまいますが、残り2回の作品でも、きっと僕に大きな
何かを与えてくれると信じています。


積み重ねて鑑賞することで、作品から受け取れる感情が大きくなる作品なので、
この作品だけ見て!とおすすめすることはできませんが、多くの人に自信をもって
進めることの出来る作品です。



#余談ですが、5年がアニメ業界のひとつの区切りなのかなぁって感じています。
 先に書いたラブライブ!も5年、僕が応援していた中島愛さんも5周年で活動休止。
 何かのサイクルが終わるのタイミングなのでしょうか。

#さらに余談。中島愛さんがまた活動されないかなぁ、と常々思っているのですが、
 本作で宮本佳那子さんが声優としての活動を再開させています。
 演じている「沢渡香」としての復帰第一声は心に深く沁みました。涙が出ました。
 おかえりなさい、よく戻って来てくれたと、強く感じた瞬間でした。
 宮本さんでこれなら、まめぐならどうなるんだろうなぁと想像すると、いろいろと
 妄想が止まらなくなりそうなので、やめておきます笑