映画 ラブライブ!劇場版にみるコンセプトの大切さ | アラサー、サッカー、オタク。

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どうか皆さん、温かい目でご覧下さい。

多くのアニメファンの方がご覧になったであろう

ラブライブ!劇場版

きっと皆さん、それぞれがそれぞれに多くの事を得られる映画だと思うのですが、
今回、私はアニメ制作会社がサンライズに着目するところから、アニメの感想を
つらつらと書いていきたいと思います。

サンライズ

それは僕が幼い頃から大好きなアニメを数多く提供し、お世話になっている会社です。
中でも「機動戦士ガンダム」シリーズはアニメ史に燦然と輝く作品なのは間違いありません。

ガンダム、という言葉ひとつから多くの事を想像出来ませんか?
戦争、人間模様、宇宙と地球…
僕はガンダムがこれだけの魅力を持つ作品となり得ているのは、ひとつのコンセプトを
うまく創り出せたからだ、と感じています。
作品の中で連綿と語り継がれてきた共通点が、ガンダムのイメージを観る人に定着させ、
キャラクターや物語は変わっても、魅力的なシリーズとして長く愛される作品です。

そして私はラブライブ!の「スクールアイドル」をコンセプトとして、作品を連綿と
続けていけるようなコンテンツにしようとしているのを感じました。

限られた時間の中で、仲間たちと努力を重ねながら、今を楽しむキャラクターたち。
作品の中でキャラクターたちが感じる喜怒哀楽を見て、誰もが経験する「卒業」までの
限られた時間を生きた僕らも同じように心を動かされる。

特定のキャラクターに依存し続けるのではなく、コンセプトを軸として、どんどん
作品の世界を広く、未来へ届けていこうとする、サンライズの姿勢が見える気が
しています。

そして声優さんを通してアニメを鑑賞することの多い私としては、そのコンセプトの
中で、声優さんがどういった役割を担うのか、興味が尽きません。

ラブライブ!を私が楽しめている理由の一つに「メインキャストの地道な努力によって
作品の魅力が大きくなっている」というものがあります。
当初から人気のあったコンテンツではなく、それこそ作中のキャラクターと同じように
少しずつ、少しずつファンを増やして、今に至っている。
現実の声優さんたちが辿る軌跡と、劇中のキャラクターたちの軌跡が重なって、作品を
より輝かせているような気がしています。

少し話が脱線しますが、アイドルマスターも同様の理由で魅力的に映って「いました」。
アイマスが過去形になるのは、表現を選ばないと後発の作品が「便乗」しているだけに
見えてしまったからです。

もちろん、アイマスがとった手法が作品を大きくするのに、世界観を大きくするのに、
確実な方法なのは理解しています。
しかし、理解できるのと、納得できるのは異なります。
輝かしいステージに立つまでの過程、その描き方、ファンへの見せ方がとても大事だと
思うのです。

話をラブライブ!へ戻すと、今回の映画は先のコンセプト「スクールアイドル」を
いかに美しく見せるか、その為の最後の場面だったと捉えています。
作品的にも原点回帰していますし、劇中で時間を経るにつれて、時間の感覚が麻痺し、
穂乃果たちが描きたい夢の中にいるような気持ちになりながら「スクールアイドル」たちの
美しさ、尊さを最後の最後まで感じながら、作品が終わっていくように思えました。

個人的な印象だと「SUNNY DAY SONG」はガンダムでいう、ニュータイプのように、
作品毎の中で語り継がれるような曲になる気がしていますし、きっと今後の新しい
作品の中で過去作品の美しさに触れるような瞬間がある気がしています。

「スクールアイドル」

誰もが学生時代に経験する「限られた時間」。
その中で努力して、目標に向かって輝こうとする、それは高校サッカーや甲子園が
多くの人に喜怒哀楽を与えてくれるのと同じような感覚を与えてくれるコンセプトに
なろうとしているように思えます。

人気の絶頂にあるまま、作品を終わらせ、そのコンセプトを次の作品にどう引き継いで
いくのか。
サンライズをはじめとした、作品関係者が打ち出す今後の展開を楽しみにしています。