漫画はエンターテイメントだなって言うのをこの蟻編で強く感じました。
始めはホラー嫌いな自分にとっては苦痛でしか無い展開。
シャア…じゃなくて、カイトが蟻幹部のピトーと戦い終わるまでは絶望の連続。
※ピトー役の藤村さんはUCのオードリーといい、恐ろしくもあり、どこか儚げな素晴らしい演技を見せてくれました。
特にネテロvs王、ゴンvsピトーと続く熱戦は声優さんの想いが伝わる素晴らしかったです。
蟻どんだけ強いんだよっていうのと、その強さに命をかけて戦うネテロとゴン、そしてネテロ役の銀河さんと、ゴン役の潘さんからは胸を打つ演技を頂きました。
永井さんから役を受け継いだ銀河さん、カイトの復讐を果たすゴンを見事に演じた潘さん、ありがとうございます。
そして蟻編で欠かせないものと言えば、王とコムギの邂逅。
力では最強の王が、軍儀ではか弱いコムギに叶わない。
そして軍儀を通じて描かれる王とコムギの絆、そしてその間際のシーンでは、王役の内山くん、コムギ役の遠藤さん、お互いの絆の強さを言葉から強く感じる、さすがの演技でした。
最後の最後にも、蟻になってしまった女の子とお母さんの再会とかあって、涙無しには見られないし…
ひとまず平和になったという喜び、楽しさは最後まで訪れず、ひたすらゴンたちの怒り、大切な人を失った哀しみに満ちているのに、その中で見せられる人間の描き方は冨樫さん、さすがっす…
休載を良しとはしたくないけど、出来上がったものを見せられたら、休んでもいいものを描いて欲しいなぁって思わせる才能。
魅力的な作品に出会えて、あらためて日本に生まれて良かったですw