ふと窓に目をやると、いつの間にやら、蝉が網戸に泊まってる。

時間も時間だし、鳴くことはないけど、ただそこにじっとしてる。

近づいて、窓越しに見てると、綺麗な目をしてる。
こうして蝉の腹を内側から見るなんて何年ぶりだろうと…。

そう思ってると、彼は飛んでいった…。



外は暗闇で、窓に映る自分を見てると、なんて美しい…。


違う違う。


窓に映る自分を見てると、『ずっとこのまんまかなぁ』と感慨深くなるわけで。

今年で27になり、仲間は結婚へと向かって走り、俺は俺で、とりあえず仕事しかない。的な。



まぁ、あんま気にしてないけど、『結婚ねぇ…』と。

そんなコトすら、キラキラしたモノに見えないっつー感じで、見えるのは現実的なコトばかりで。



悲観してるわけでなく、漠然とし過ぎちゃって、全然見えないっつー。



今この時間の窓の外の景色と一緒っつーことで…。