仁左衛門丈チャリティ | つれづれなるままに

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先日、片岡仁左衛門丈の能登半島チャリティイベントに参加しました。
被災地の方々のお役に立ちたいたいう丈の思いに賛同されたみなさんの、熱のこもった素晴らしいイベントでした。
孝太郎丈の素踊り「松の緑」のあと、仁左衛門丈が「勧進帳」の弁慶、冨樫、義経ほかの登場人物を1人で演じ分けるという演目を披露されました。声だけなのに、「勧進帳」のあの白熱した場面がありありと目の前に浮かびました。
台詞だけで「勧進帳」をたった1人で演じるという、こんな難舞台を可能にしたのはもちろん、仁左衛門丈の素質によるところが大きい。物心ついた頃からの役者としてのたゆまない鍛錬の賜物とも言えるでしょう。しかし何よりも観客を喜ばせたいという真摯な思いが結実したのだと思いました。
丈は、出演される舞台の録画をチェックして、どんな細かい部分でも自らダメ出しをして、落ち込まれるという。「声よし顔よし姿よし」と称され、男女問わず多くのファンをもつ仁左衛門丈が、まだ努力されるのかと驚きます。
全てはお客様のため。役者としての芯の部分がそこにあるのだと思います。
この時代に生きて丈の舞台を見られて、ささやかでも支援のお手伝いができたことに感謝したいです。