『知られざるミュシャ展』を観て |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

 ◆ cinemazoo-チラシ
展覧会チラシ


アルフォンス・ミュシャ。
アールヌーボーの代名詞となっている人気作家の展覧会が
美術館「えき」KYOTOで開催中。
うーん、ミュシャかぁ。
どれもこれも美女をセンターにドンと置いた、
似たりよったりのイラストやしなぁ。
あんまり興味ないわ~
と、食指が動かなかった私ですが、
どうにも展覧会の評判が良いんです。
招待券をいただいたこともあって、
「一応、チェックしとくか」
軽い気持で観に行ったところ・・・
良かったんですわ、これが。
ミュシャがお好きな方なら、
新たな魅力に出会ってますますハマるのでは。

今回の展覧会では
日本初公開となる「意外な作品群」が見所のひとつ。
とりわけ初期の頃の丹念な水彩画と、
晩年の「非商業主義」の絵画を面白く観ました。
これらを知った後に、改めて展示作品を観てみると、
ミュシャの代表作となっている椿姫などのポスター作品たちから、
円熟期を迎えた作家の、ほとばしる若きエネルギーと、
同時にクールな姿勢を感じることが出来ました。
特に、クールさが際立ってるな、と。
たぶん、ミュシャはロマンチストではなく、
リアリストでしょうね。紛れもないプロってことです。
時代に愛されたスーパースターですからねぇ。

もうひとつ、ミュシャが華々しく活躍した時代が、
それ以前と異なるのは、写真が登場したことでしょう。
ミュシャの仕事量は尋常じゃないほど多く、
次々に商業向けのイラストやデザインを手掛けているんですが、
おそらく写真という新たな資料ツールが一役かってたんじゃないか、
私の目にはそう映りましたけども、実際はどうだったんでしょう。

人気作家・ミュシャの展覧会ということで、
グッズコーナーは大繁盛でした。
特に女性が、スゴイ。
バーゲンに燃える姿と重なりましたが。

 ◆ cinemazoo-ミュシャグッズ
私が買ったのは正方形に近い「変形ポストカード」と、
クリアファイル。実用本意でございます。

デザインといえばデータ制作になっている現在。
だから、ミュシャが残したのは究極の手仕事が、
とても気高く、とても粋に映る展覧会ですね。

はい。
本物の巨匠をリスペクトいたしましょう。
自称・小さな巨匠の拙者、
手描き新聞『TSUBUTANE』をほちほち続けていきます~。

5* 知られざるミュシャ展 -故国モラヴィアと栄光のパリ-
・開催中~3月31日(日)まで ・JR伊勢丹 美術館「えき」KYOTO


5* 小さなギャラリー「五想庵」お休みのご案内
今年は5月と6月の土日祝に再開します♪

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