會津八一のうたにのせて |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

◆ cinemazoo-八一
~主陳目録より~


「あいづ やいち」って誰やねん。
知らんわ~もうええわ~と思ってましたが、
奈良県立美術館で19日まで開催されている、
展覧会『會津八一のうたにのせて』のチラシによると
奈良の美を広く世に伝えようとした人、とのこと。
歌人で書家で美術史家の八一は
生涯35回にわたり奈良を訪れ、
奈良の美を表現し続けた孤高の人。
生まれは新潟で、8月1日生まれのため、
八一という名前なのだとか。
私は名前すら知らなかった八一ですが、
なぜか私の回りには新潟出身の方が多く、
やはり八一のことはよくご存じなんですね。

そんなわけで、會津八一の展覧会には
まったく興味がなかった私でしたが
御覧になった方々の評判はすこぶる良く、
「絶対に行きなさいよ!」
数人の方に背中を押されて、
会期終了間際になった金曜日に、
ようやく行って参りました。

◆ cinemazoo-美術館にて

行ってよかった!
何がよかったか、
古代の美を知って、現代を知る。
これを再認識できたから。

美を追求する美術なる“術”は、
おそらく貨幣という道具が生まれる前から、
人間の特質としてあったはず。
その心は今昔とわず、
儲け主義ではなく、ひたむきな探究心だと
私は信じて疑わない。
よって、美術を愛する者は、
奈良に「還りたくなる」はず。
つまり原点だから。

美術というと堅苦しい感じがするけれど、
食卓に美味しい料理を並べることも、
着物で自分を飾ることも、
化粧をすることも、美を追求する美術。
よって、美を愛する方は、
ぜひ『會津八一のうたにのせて』展へ!
会期が次の日曜日の19日までと迫ってますが、
土曜日は夜9時までの開館です。

出陳中の個々の作品については、
聡明なふたりの女性のブログをどうぞ♪
クローバー 奈良倶楽部さん
クローバー しをんさん
おふたりとも拓本が素晴らしいと絶賛。
同感。あとビジュアル派としては、
仏像写真を芸術へと押し上げた小川晴暘や
工藤利三郎などの作品も胸に残ります。

八一の歌碑が奈良のいたるところにあることも、
この展覧会で知りまして、
歌碑を訪ねる奈良歩きなんぞも、
人の少ない冬にはさぞや
胸にしみ入り格別でありましょう。

◆ cinemazoo-鹿景色

「何も知らずに奈良を訪れた」という八一。
それは奈良のことを何も知らずに越してきた、
2年前の私自身を思い描くに十分だった。
奈良の奥深さに驚き、また、古代の美に対して
あまりにも無知だった自分に たじろいだ。

けれど今もって
奈良への驚きと無知さは変わらず、
奈良暮しの中にあっても、
日々発見の連続であります。


クローバー 書・拓本・写真でつづる・・・
『會津八一のうたにのせて』
サイト
開催中~12/19日まで 土曜日は9時まで
クローバー 新潟市『會津八一記念館』

5* 5*SEASONギャラリー「五想庵」のご案内
土日祝のみにオープンする5*SEASONの常設ギャラリーです。
2011年1月~3月まで冬期休暇をいただきます。

クリスマス展『ノエル』に出展しています。


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