宴のご馳走が並びはじめました。
前掛けをかけた猫ちゃんが手招きして待ってます。
ここは ならまち。
ようこそ、『ἄσυλο』へ。
ギリシャ語『ἄσυλο』＝アジールとは
侵すことのできない、神聖な場所。
「聖域」「自由領域」「避難所」とも呼ばれる特殊なエリア。
～Wikipedia情報～
仕出し屋さんの「うとうと」さんが、
不定期に催してくださっている詩の宴はアジール、
そう言ってもいいんじゃないかな。
7月最後の水曜日の夜、
またもアジールな一夜が「うとうと」さんでありました。
前回に続いて私も混ぜていただき、
当然ながら めいっぱい楽しんできました。
自作の詩や散文を読む人がいて、
聞く人がいて、楽器を鳴らす人がいて、
晩餐に駆け付ける人がいて、
早く帰る人がいて、
タバコを吸う人がいて。
ここを支配しようとする人は誰もいない。
素敵だなぁ。ここは いいなぁ。
私も昨夜は、短～く朗読させていただきました。
『ニージュ区物語 ～プロローグ～』。
綴った言葉を声にすることで
自分の手元から言葉が旅立った気がした。
朗読希望の人の発表タイムが終わったら、
お待ちかねの晩餐会。
台所で支度をするみなさんを撮影している私は、
もっぱら待つ人、食べる人、飲む人。
すみましぇーん。
「うとうと」さんに居た猫人形さん。
一部始終を見守る夜番みたい。
着物をめくると、あっ…
男の子と分かるモノがあった！
えー写真は遠慮いたしました。
昨日の「うとうと」さんは、またも大盛況で、
集った人の熱気と言の葉の渦でサウナ状態。
熱帯夜のアジールは
モクモクと あがった蒸気で
雲でも浮かんでたかもしれない。
ひとり、片づけを手伝うことなく、
「うとうと」さんを後に家路へ。
歩いてる人は誰も いやしない。夜風もヒンヤリ。
熱帯の「うとうと」さんに居たのが嘘のようで、
あのアジールは蒸気が見せた幻だった…？
なんて世迷い言。熱気に のぼせたのか？
次のアジールでは必ず片づけも手伝います！
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