バレエ『くるみ割り人形』 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


『くるみ割り人形』の絵


もっとも人を泣かせるのは
音楽であり、人は音楽に感動を求める。
クリスマス・ソング隆盛のラジオの波間をぬって、
パースナリティーの言葉が耳に残った。
そうかもしれない、
たとえば映画にしても
私は映像よりも言葉よりも音楽に震え、
目頭を涙でいっぱいにしたことが多い。
というか音楽を軸にして、
他の要素が「共存している場面」に泣けてしまう。
それを証明してくれたのが、
毎年恒例、クリスマスシーズンのバレエ観劇。

今年の新国立劇場のクリスマスプログラムは
チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』。
ちなみに昨年は『シンデレラ』だった。

同じ劇場で同じ友人と、
毎年同じ時期に観るバレエ観劇、
とりわけ『くるみ割り人形』については
私には なじみ深い演目であり、
確か今年で5度目の観劇となったが、
これまでで最高に胸打たれ、
第1幕では感動の涙がポロリ、
第2幕では感激の涙が嵐のごとくザーザーと落ち、
東京フィルハーモニー交響楽団の演奏が
例年になく情熱的に響いて来た。

『くるみ割り人形』の音楽って、
こんなにも切なく可憐で感動的だったっけ?

何度も何度も“過去の私”に問いかけた。
そうしてダンサーたちのテクニックと情感が
見事、音楽と一体化しているから、
さらに気分は有頂天、感動しまくっていた。
パ・ド・ドゥもソロも群舞も
舞台美術も衣装も演出も素晴らしい!
たぶん、この感動の要因は
5度目の鑑賞にしてようやく
私がバレエ『くるみ割り人形』を
深く受け入れたということ、
そして新国立劇場でもっとも上演されているのが
『くるみ割り人形』だということ、
この2つが絡み合っているせいだろう。

来年の秋には私が東京を離れるため、
クリスマスのバレエ鑑賞は今年でおしまい。
が、新国立劇場の、
特に「オペラパレス」でのバレエ鑑賞にはみれんたっぷり。
「来年は『白鳥の湖』を観に行こう!」
バレエの素晴らしさを分かち合えるクリスマスの友と、
早くも来年の夏の約束を交わした。



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今日はクリスマス☆イブ。
マーシャが見たくるみ割り人形の夢にメリークリスマス
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