ユニセフのフォーラムで |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


『子どもの眼』


ユニセフ協会へ僅かな金額だけど、
ずっと寄付を続けている。

ユニセフという“子どもため”をうたっている団体が
はたして、世の中に きちんと機能しているかどうか、
その実態は私などにはハナハダ量り知れるところではない
のだけれど、稼いだ中から幾許かを募金している身なので、
先日 開催された、ユニセフのフォーラムに
賛同者として参加してみた。

フォーラムで語られていた内容は、
これといって驚きがあるわけでなく、
私が知っていた範囲内の、
途上国における子どももたちの現状だった。
といってもフォーラムの内容が
「物足りない」と言っているのではないし、
「もっと凄い発見を期待した」というのでもない、
参加してみて肌で感じたことは多々ある。

とりわけユニセフ親善大使・アグネス・チャンさんが
熱意を持って語ってくださった、
インドの経済発展都市ムンバイのレポート。
現地のレポ以上にアグネスさんの
ひた向きな願いを感じるに十分だった。
これまで私は、アグネスさんに
さほど興味を覚えたことはなった、けれど、
彼女自身、ごく最近に大病を克服され、
ようやく復帰なされたときく、そのせいか、
彼女の語りの端々には熱意がほとばしっていたし、
即興で歌われた彼女の歌声が
あまりに澄んでいて驚いてしまった。

胸に刺さった言葉は
ユニセフ事務局長ゴータム氏のスピーチ。
「もっとも人権を迫害するものは貧困である」。
ズキン! 私は「やり直しはできる」と
『題名のない子守唄』の感想で書いたけれど、
あのときの想いが揺らいでしまう・・・
カースト制度などの
身分の差別化がクッキリ引かれた社会において、
はたして「やり直し」が可能なのかどうか…。

私は恵まれた環境「ニッポン」に暮らしていて、
だから、その中での価値観や視線でしか、
“愚なる私”は語れないのだけれど、
確実に憎むべきものをヒシ☆ と感じた。

貧困層を無くさない方が都合が良く、
世襲だけで世界を牛耳れる富裕層がいる事実。

身分制度を遠い国のものと思っていけない、
“見えない”制度は日本にも根付いているわけで。

だからといって、
何をやっても無駄だと諦めてはつまらない。
ユニセフにはこれまで同様、
わずかではあるけれど募金を続けたいし、
今後は私の個展でもユニセフを通じて、
“取り残されている子どもたち”のために
微力ながら力になれたらいいな、と思う。

なによりユニセフのフォーラムには
10代、20代の人がたくさん参加されていて、
世界はポジティブに動くだろうと思わせてくれた。


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