迎春 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


「呼び起こされた竜」
2000年に描いた1枚。タイトルは『DRAGON』。


亥の年が始まったというのに、
竜の絵で新春一発目。

風水によると、
新宿駅の真上には竜がいるのだそうだ。
ちょうど その竜の目の部分にあたる下には
私の豆本を置いていくださっている、
開店16年の『ベルク』さんが位置するのだそうで、
ある年、『ベルク』さんが一気に繁盛したときのこと、
風水にくわしい人たちは こう言ったそうな。

「竜の目が開いた!」。

この竜の話を私が知ったのは
友人の依頼で描いた絵『風雅』のコピーがきっかけで、
その絵をご覧になった『ベルク』のスタッフが
「竜といえば⋯」としげしげとお話くださったもの。
奇遇なことに『風雅』
構図を思い付いたのは新宿駅から程近い
新宿御苑を散歩していたときだった。
御苑などの皇族の場も風水に基づいて造られているので、
どうやら私の絵は竜に呼ばれて描かされたような
振り返ると そんな気がしないでもない。

空想上の動物・竜。
が、カオス渦巻く新宿駅の空上なら、
大きな竜がトグロを巻いて眠っていそうなパワーと
渾沌性とと寓話性がある。
いや、いる! 竜は いる! そうに違いない!
ならば、願わくば新宿駅で眠る竜よ、
眠りから覚めよ!
いえ、叶うなら、
我が身で竜の目を開けてみたい!
なぜなら私は、竜の目の真下の『ベルク』さんで、
今年の5月か6月、私は作品展を企画している。
展のテーマは亥の年の目標に定めた、
『ニージュ区物語』とタロットカードとトランプ。

というわけで、5*SEASONにとっての、
亥の年・2007年は竜の開眼の年としたい。
ちょっと大きく掲げすぎているので
「ほんま、大丈夫かぃな」
と気弱になったり心配になったり⋯も
もちろんもある、けど元日に引いたお神籤は「吉」!
「福きたる」とのお告げを信じ、
わが家の玄関に奉っている竜のクリスタルに
これまで以上に毎朝お水をあげ、
一日の始まりに感謝しようと決めた私。
この迎春にあたっての初心表明として、さっそく
ベルクさんで正月2日から“正月難民”の2人の友人と、
パッと昼間から呑んで参りました。
あー最高! 昼間からダラダラ呑んでお正月気分満喫!

駅ビルは初売りを求める人たちで
平日のラッシュアワー以上のごった返し。
きっと、新宿駅に眠る竜は、
こんな喧噪は日常茶飯事であらっしゃるでしょうが、
どうか5*SEASON展という一矢で
波風たてることができますように。

昨年は怪我という事件のため、
絵を描けない辛さを十分に思い知った年だった、
が、反面、自分がどれほど絵を愛おしんでいるか
本心を実感するための時間も持つことが出来た。
悔しいことに、まだまだ右手の怪我は完治ではないけれど、
右腕を切り落とすわけじゃなし、
一々、じっくりコマを進め、初夏を迎えたい所存。

明けましておめでとう、2007年。
世界中が、平和を分かち合える年になりますように。


新宿駅東口『ベルク』さんサイト

*TSUBUYAKI ZOO*