検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた! |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


検索エンジンくん


知っている人の半生を活字で知る
というオモシロくも照れくさい好機に恵まれ、
“その人”を客観的に
一編の物語として受け取った。
読み終えて初めて、
“知ってるつもりだった あの人”の顔が
頭の中に思い浮かび
「若い時から 行動的でアウトドア派だったのか~
 フフフ、思った通り暴れん坊・・・」
あ、なんだ、知らなかった物語を読了しても、
あんまり意外な事実を感じてなかったか・・・。
うん、やっぱりという納得感が強かったな、
アートバンクの社長・コロさんの半生は!

京都在住のコロさんと
私のおつき合いは短くはなく、
どちらかというと長い方だと思う、
私の京都時代からの良きアドバイザーでもあり、
ディレクターでもあり、戦友でもあり⋯てところか、
もしもコロさんと出会ってなかったら、
私は絵で食っていこうとは思わなかったかも。
だから、私の方から見ると、
コロさんの影響下に5*SEASONはいることになる。
さらにいうと、コロさんと私は
どこか似たもの同士っぽく、
画家でいうとゴッホやルソー的。つまり
本流から大河を目指すのではなく、
「そんなところに何もないだろう」
という地面に穴を掘り、
沸き出た水で湖を作るという感じ。
つまり王道でもサラブレットでもなく、
どんどん自分で道を切り開いていく、独自路線。

そんなコロさんの半生が読めるのは
『検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた!』
というビジネス本で、コロさんが
「筆文字」の注文サイトで人気を得るまでの成功術と、
社長になるまでの経緯が
佐々木俊尚さんのレポートで綴られている。
いちばん「らしい」と思ったのは
若き日に琵琶湖をボート(だったと思う)で横断された話。
がむしゃらに一直線なところは
コロさんらしいなとニンマリ。

この本にはコロさんの他にも、
中小企業による成功秘話が10編ほど収められていて、
いずれも少しずつ上昇していく実話。だから
読んでいる方もヤル気になって いいわ、この本。
ただし検索連動型広告という
Web広告がキーワードで、しかも
○フト○ンク系の会社が出版しているため、
「Web2.0 拍手!検索連動型広告バンザイ!」
と両手放しで誉め尽くしているのが気になるけど、
「だんだん良くなる話」を味わうのは単純に気持がいいし、
逆に「だんだん悪くなる話」は しんどい。さらに、
ほんの少しだけ今までのやり方に変化を加えるだけ、
大金は動かないのだから、落ち込んでいる身の上なら、
前方がパッと明るくなるでしょう。

“コロさんの起業物語”については
イラストレーターのライブラリーからスタートされ、
試行錯誤の末に成功、その後、ネット時代が到来、
勝手に違いから生じた大小のつまづきを乗り越えられ、
ある次期から伝統ある日本の「書」を画期的な
「筆文字クイックサービス」としてネット提供され、
大人気を獲得されるまでの経緯が
ごくシンプルに分かりやすく紹介されている。
おそらく、コロさんを知らない人でも、
そこから明るいヒントを得られるはずですから、
よかったら書店で手にとって読んでみてください。

思うに、危機は最大のチャンスというけれど、
これって常に「何か面白いこと」を敏感に感じられる
好感度アンテナをもってる人に当てはまるのだ、と。

アンテナは常に立てておきたいな、私も。
センスが鈍感になってしまうことは、
老け込むよりも、もっともっと オソロシイので⋯。





●佐々木俊尚:著『検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた!』
【内容】検索エンジンを通じたビジネスの可能性!地方の中小企業が検索連動型広告などを駆使して活性化する事例を中心に、気鋭のジャーナリストがこれからのネットビジネスを描く。 Amazon.jp より

●コロさんの会社が提供する『筆文字クイックサービス』
● 心に届くヴィジュアルメッセージは
 1200年の芸術の都“京都” から。 『アートバンク