ブロークバック・ミシマ |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

おとこ

YUKIO MISHIMA


「三島由紀夫映画祭2006」で
『憂国』『不道徳教育講座』の二本を観てみて、
まず、思ったのは三島由紀夫という人は、
精神面が弱い人だということ。
内面が弱い人ほど、表立っては強がったり、
“漢”を強調したがるもの。
三島由紀夫のジェンダー・アピールは、
弱さからの脱却ではなかったか。
男の中に息づく母性を追い出すため、
彼は六尺ふんどし キリリと結わえ。

ふと、思った。
何かと話題になっている映画
『ブロークバック・マウンテン』
三島由紀夫が観たなら・・・
昭和に生まれ、昭和にしがみつき、
昭和に死んだ三島由紀夫が、
万が一、平成のこの世まで存命したなら、
男と男の秘めたる愛と苦悩と、
その家族の内面を描いたアメリカ映画を
なんと受け止めるだろう。

共感、それとも、批判、
あるいは、
さらなる母国への愛国心・・・?


キネカ大森 ~三島由紀夫 映画祭 2006~