『ブラック・レイン』と梅田遺産 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

高揚

想いにまかせて描いてみた。
記憶を頼りに、梅田コンコースの、
あの高貴な場で感じた私自身の感覚を。
「頭の上の、ずっと高いところに何だか
 すごく偉いモノがいたはるような⋯?」


私が今一番気にかけている俳優さんは
ヴァンサン・カッセルで、理由のひとつに
故・松田優作さんの影を重ねているから、という、
かなりセンチメンタルなものがある。
そう、私はユーサクが好きで好きでたまらなかった人、
現在 名目上は止めている喫煙も
ヨレヨレのハイライトを くゆらせるユーサクを真似たのが始まり、
というほどユーサクに イカレてた。

そのユーサクの遺作は、いわずと知れたハリウッド発
リドリー・スコット監督の
『ブラック・レイン』。

演技の鬼と化しユーサクの、
尖った目の力が今でも忘れられず、
あれと同じ鬼気迫るものを
ついヴァンサンにも重ねてしまう私だけど、
実は、かの作品の舞台が大阪であり、
スクリーンで目にした大阪の斬新さに
すっかり目と心を奪われてしまった、
という記憶もありまして。

中でも強いインパクトを残したのが、
梅田のコンコース。
あのゴージャスで、特別で、他にはない駅空間を
映画に盛り込むだなんて
「見る目があるなぁ」
と、ハリウッドの着眼点に大拍手した、
ところが。

『あの梅田のコンコースがなくなる』
ええーっ!

あのコンコースは梅田遺産じゃ?!?!
いやいや、いえいえ、
日本の観光財産ともいうべき お宝ではないか、
それをホイホイ壊してしまうって???
・・・もしかして、阿呆??

きっとユーサクも空の上で呆れてるだろう、
「浪花魂よ、どこへ行った?」。

たぶん、ユーサク殿。私が思うに
『ホテル・ルワンダ』という秀作が
日本で“お蔵入り”にされそうだったことと、
梅田コンコースが解体されてしまうことは、
おそらく同じ理由でしょう?
ああ、情けない⋯情けないけど
がんばっている人もいる~ ユーサク、見守ってー!



梅田コンコースの『署名的コメント&トラックバック』
という思い出を募っているブログ。


阪急梅田コンコースを残したい・・
5*はコメントと本記事で
このブログに足跡を残しておくことにしました。


以前、梅田のコンコースの、頭の上の、
ずっと高いところにいるように感じた偉いモノ、
それはユーサクかも⋯。

●『ホテル・ルワンダ』の公開を求める会サイト