ある愛の詩と浜村淳 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

JUN


「ありがとう、浜村淳です」。
確か、シークレット・ブーツご愛用だったはず。
今もそうなのだろうか。



浜村淳を恨んでいる。
淳の「ネタバレ映画紹介」を
うっかり聞いてしまったおかげで
あたしゃ『ショーシャンクの空に』の後半で
「おっ」と驚くことが出来ず、
感動度が かなりダウンしてしまった。
それだけではない、
淳は『愛と青春の旅立ち』の物語を
99%まで丁寧に話してくれたこともあったし、
やはりラストの感動は半減した。
他にも淳が犯したネタバレは多く、
だから あたしは、浜村淳の映画解説なんて、
きつい香水を付けた おばさんたちと共に、
世の中から消えてなくなればいい、と心底思ってた。

けど、東京に越してからの9年間は
さすがに関西ローカル芸人・浜村淳を
テレビやラジオで見ることなんて
まったくといっていいほどなかった。
そうなると、話は変わってきて、
雑誌やテレビやラジオで
スマートな映画批評家のレビューを知るにつれ、
「淳は まだ現役なのかなぁ」、
なんて思い出したりなんかして。
そんななか、つい先日、
懐かしい声がラジオから聴こえてきた!
「ありがとう、浜村淳です」

かんどー?!

なんと、変わらない淳の名調子に、
かんどーしている あたしがいた!
淳への恨みつらみは、ややうすれ、
ああ、すごいなぁ、月日ってヤツは。
でも、それって
ちょっと淋しかった、というのもある。

老い。
声も年をとるんやね、
淳の声、ちょっとハリがなかった。

しかし! やや艶が消えたとはいえ、
淳の名調子は懇々とつづいた。

「愛とは決して後悔しないこと
 愛しあう二人なのに、なぜ哀しみの詩が流れる」
 オリバー!
 ~~『ある愛の詩』より

チャラチャララ~♪
チャチャラチャラチャラチャラ チャララ♪
名曲の調べに乗せ、ばりばり関西弁のラブロマンス。
関西弁を話す外国映画なんて、
お主やるな~さすがは関西帝王・浜村淳!

『ある愛の詩』の名セリフや名場面、
そして物語も まるごと全部 記憶してるなんて。
スラスラスラスラ、ペラペラペラ
ほんま、すごい! あたしのように
いくら感動しても、
ひとつのセリフも記憶に残せない者にすれば、
台本なしで映画を物語る淳はすごい。すごすぎ!

あたしは淳のすごさを
9年離れて ようやく分かったのだ。
よっ名人!

※注:観賞済みの映画を復讐する意味では
淳の映画紹介は最高。でも新作は…。

屋内水浸しの不幸に見舞われた相方。
もしかしてパラソル立てて泳いでたり‥‥?
●コマ犬の相方・でこのブログ