ビューティフル・デイズ-2 |  ◆ R I N G O * H A N

 ◆ R I N G O * H A N

歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

あいちゃん


「制服のスカートは短かめ」がOKなのは、
インドネシアも日本も同じみたい。
映画の女子高生たちは褐色の肌に
白いシャツが似合ってた。
彼女たちは日サロに行かなくていいのだね。


「アジアのきょうだい」という言葉が好きで、
この映画はズバリその言葉が当てはまるから、
観ていて嬉しかった。ただし正確には、この映画は、
女の子たちの映画だから「アジアの姉妹」だけど。

おそらくアジアの姉妹の女の子たちは、
今日も明日も明後日も、悩んだり笑ったり、
友だちと語ったりケンカしたりしながら、
同じようなことをやって暮らしてる。
けど、一番感心がある流行を作ったり、
センスの良さを競わせれば
だんぜん都会のコが先を行く、日本だって同じこと。
彼女たちはいう、
「悩むこと」に国境はない、あっけらかんと笑って。

ポイントなのは、アジアの姉妹と欧米の女の子たち、
両者には大きな違いがあって、それは
制服。制服があるからこそ感じることができる連帯感、
それこそアジアの青春であり、純情なのだ、
スクリーンで彼女たちは楽しげに、自慢げに、
そして軽やかに走り抜けていく。

インドネシアで大ヒットしたという
映画『ビューティフル・デイズ』は、
元気いっぱいの、陽射しをたくさん浴びて育った、
チンタという女の子がヒロイン。苦労知らずのお嬢さんで、
なんの曇も知らない幸せなチンタが、
ある日、恋をするのは 群れから外れた不良っぽい男の子。
うむ、この設定と恋への展開は、
ひと昔前の「別冊マーガレット」に載ってたのと同じ!
でも映画は古臭いけど、ダサくなく、
韓国の恋愛物のように湿っぽいふうでも、あざとくもなく、
「カラっと元気いいな~」と気持よく写るのは、
映像のセンスが とってもクールだから。
クリアで垢抜けた画作りと、
日本にはないビビッドな色彩の使い方、
これらは真似しようにも出来ない、
きっと太陽に愛された国の得意技ではないかなぁ。
チンタの仲良しグループ5人の内訳が、
恋愛青春物のシンプルなお手本通りなのも よろしい、
秀才タイプ、おとなしめ、スポーツ派、姐さん派、
主人公の普通に勝ち気な子チンタ。
お嬢様のチンタが、不良っぽい一匹狼の男の子を
どんどん好きになっていく課程が、
もはや日本の恋愛物では描けない素朴さ、そして真実の恋、
ハッキリ言って、あたしは うらやましくなった。
日本という国は、お金で愛を動かせる国だから。

チンタを含む仲良しグループが暮らすインドネシアでも、
日本と同じように両親の不仲や家庭内暴力はある、
ただ ふたつの国が違うところは問題の受け止め方で、
一方は仲間の問題として しっかり受け止める、
一方は問題なんてない、と仲間同士で空騒ぎ。
どちらが豊かな文化が育っているか、
どちらが幸せなのか、そして、
どちらの国が元気なのか?

チンタの初恋の人、ランガを演じた男の子は、
インドネシア人とドイツ人がご両親のハーフらしく、
エキゾチックかつ、大陸的な男らしさが漂う。
活躍の場が広がれば、今後日本でも人気が出るかな‥‥?
あたしもちょっとタイプだったりする、
この映画の中のランガという少年が。うふ。

●「ビューティフル・デイズ」公式サイト
★★★★☆☆☆ 7点満点で4点
向こうでは高校生が車を運転して通学するみたい。
こんなふうに、日本と微妙に違っている生活や文化を
ところどころで発見できるのが面白い!
**************************
相方・でこへの提案
アメブロさんのリニューアル後、
ジャンルが細分化され、
新しく「関西」っちゅうジャンルが出来たんやけど、
でこは、そっちの方が実力発揮できるかもしれんなぁ?

●コテコテの関西風味! 相方・でこのブログ