いんた~ねっちよの殿様 |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

ベロをだして、
浜松に想いを馳せる。
念じれば必ずや叶う、それはゆめ。
が、なんと お手ごろな近場の ゆめ‥‥。


でこよ、
浜松城で落ち合おう!
くれぐれも朝昼の飯は
腹六分程度の控え目にて お出で候。
しからば、夕げのうなぎは
まことの饗宴となるであろう。


よく晴れた朝のことじゃった。
浪速でツッコミを営む越前屋でこ吉のもとに、
江戸でボケを請け負う松前屋こぶ彦から、
あのような宴へ いざなうフミが届いたのじゃ。
なんでも、ウソつきでアホ垂れの でこ吉とこぶ彦が、
いったいぜんたい どちらが天下で一番の
ウソつきでアホ垂れであろうかと、
「いんた~ねっちょ」と申す公の場で、
ウソを投げたり、アホを受けたりと切磋琢磨、
明けても暮れても、激しく雄々しく競っていたところ、
そのあまりの熱戦に、しまいには
「いんた~ねっちょ界」の温度が十度も上昇し、
あおりをくらった地球環境までもが
ついぞ深刻な状態になってしもうて、
このままでは碧の地球が消滅してしまうと、
おそれおおくも国連さんが緊急開催され、
結果、でこ吉と こぶ彦の両名は
「いんたーねっちょ」と云ふ幻想世界ではのうて、
黄金の国・ジパングにおける東と西の半ばの地、
浜松にて決戦されるのがよかろう、
そんな“おふれ”が出されたというわけじゃ。
さっそく某吉日、決戦のための軍資金・金拾万円が
ふたりへ支給されることになったんじゃが、
とりあえず年の功っちゅう配慮で、
こぶ彦の元へブツが届いてな、なんでも金拾万円は、
アメーバー模様の風呂敷に包まれとって、
こぶ彦が包みをあけると、そこには
「あいは地球をつっこむ」と書かれた
黄色いTシャツが入っておったそうな。
アイとは「和気あいあいあい」のあいのことじゃ、
頭の良い こぶ彦は“お上”の気持を真に受けとめ、
さっそく浪速のでこ吉のもとへ、
前述のフミと共に金伍万円を献上すべく、
ハチドリの飛脚を走らせた。飛べ! ハチドリ!
ゴーゴー!ハチドリ!
「あ、いそがし、あ、いそがし!」。

パタパタパタパタ~~~*

ハチドリ飛脚は翌日、午前中必着で、
無事にブツを届けたそうじゃ。
おそらく、事前に行われたのであろう、
「飛行機より早く来い!」という でこ吉の脅しと
こぶ吉の火縄銃空砲が かなり きいたのであろう。

かくして、時は平成十七年の初夏の頃。
東西の交流地、日本のイスタンブール浜松にて、
でこ吉とこぶ彦の本年度第二回対談が
揃いの黄色いTシャツを着て粛々と行われた。
ゴーン! 草木も眠る丑三つ時、全世界が見守る中、
「いんた~ねっちょ」で端を発した「殿様争い」は
ついに決戦の火蓋が切られた! さぁ結果はいかに?
・・・天下分けめのウソアホ合戦は、
血で血を洗う大熱戦が予想された、が、しかし、
なんたることか、鰻と酒で和気あいあいの愛らんど、
「いんた~ねっちょ界」のような過熱はなく、
地球の温度も正常値にもどったのだ。こうして、
我らが地球最大の危機は、
たった拾万円で免れることとなったのだ。めでたし!

   映画『いんた~ねっちょの殿様』  <完>

地球環境の悪化が叫ばれる現代、
“たった拾万円”レベルのことを
個人で確実に やり遂げ続けることが
危機を脱するための最低条件。
だから、ちょーだいっ!でこ吉とこぶ彦の
うなぎ宴会が行われれば 必ずや地球レベルで皆笑う、
ちょーだい、「じゅーまんえん!」

追記:このようなアホな絵空事が現実になるよう、
今日も明日も懲りずに
大ウソをつきまくる あたしであった。

****************
浪速のツッコミ屋でこ吉へのツッコミ
でこよ、鮫好きのキミは
『シャーク・テイル』は観るんやろなぁ?
浜松の現実決戦に向けて、
ネタをた~っぷり仕入れてきぃや~。

●寒いのが苦手で春も苦手な相方のブログ