アレックス |  ◆ R I N G O * H A N

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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー

でこ画伯に負けじと 拙者もヴァンサン+モニカを
描いてみた。わりに雰囲気捉えてると思うねんけどなー。
見事な直線と曲線のコンビ。男と女の見本みたいや、この夫婦。
いや、同性でも直と曲の組み合わせがええのや。
直=でこ、曲=こぶ? うーん、反対の時もあるなぁ。


ついに、このブログ内に
『ヴァンサン・カテゴリー』を作ってしまった。
さぁ、これで伸び伸びとヴァンサン記事を投稿できるどー。
でも なんか心配。歯止めが効かなくなりそう。
タイミング良く、今日はレディース・デー、
またしても『スパイ・バウンド』で、
ごたくを並べることになるのだ、うっきっき。

あたしはヴァンヴァンのことが気になってから、
彼が出演している新作映画は、
血相変えて、すべて観ることにしている。でも、
どうしても観られなかった映画がひとつあって、
それがノエ監督の『アレックス』。
ヴァンヴァン+モニカ夫婦の
何本目かの共演作ということで話題にもなったし、
あまりに過激な暴力描写が問題にもなった作品。
リンチや流血が苦手なあたしではあるが、
ヴァンサン夫妻は観たいわ、けど辛そうだわ、
観ようか観まいか、かなり迷ったあげく観賞を見送った。

そんな中、相方の でこは、あたしが観られない映画を
わりに率先して観ているようだ。
『オールド・ボーイ』にしたってそうだし
どうやら、あいつは「痛い系映画」に強いみたい、
確か、問題の『アレックス』が公開されたときも、
でこは あたしに こういってた。
「辛い場面が続くけど、最後には
 トロけるような優しいヴァンヴァンが観られるから、
 我慢して観れ!」って。
グラグラ揺れたあたし、観ようかなぁ‥‥
でもなぁ‥‥でこってなぁ‥‥(以下、あたしの心模様)
確か でこって10代のときの初めてのデートで
“めっちゃホラーな映画”を観たって言うてたし、
もう年季が入ってるわ、怖い映画に慣れてしもて、
神経がドラム缶みたいに野太いんや、
そうや、あたしが怖くて怖くて、
DVDのパッケージですら 気持ち悪くて触れない、
そんなスプラッタ-物でも「ああ、観たで♪」って、
あっけらかんと言うてたし、
あいつの心臓はモヘヤで出来てるにゃ!
そやから『アレックス』は観ぃひんにゃーーーっ!


ふぅ。。。
あたしの野生のカンによると、
おしどり夫婦のヴァンサン+モニカが離婚したのは、
この映画が引き金になったような、
そんな気がしてならなかった。
なんとなーく、『アレックス』には、
危険は匂いがプンプンするねん、
映画を愛してやまない監督の作品というより、
男と女が理性で守っている“大事な何か”を、
映像を道具に、えぐりとろうとしているような、
試そうとしているような…
参加している俳優は、それが演技なのか
心の奥底にしまってあるものを引き出されたのか‥‥
夫婦なら、互いが知らなかった一面を
見せ合うことになるんやないか。そういうのって、
時の流れに添って知るぶんには
喜びになることの方が多いだろうけど、
何者かの意図に従う形で、
しかも金銭が発生する仕事として取り組むのは、
精神的なダメージや代償が大きいのと違うかなァ。
って、これは全部あたしの妄想、
ノエ監督の映画は、あたしは観られない作品ばかりで、
ことのほか想い込みが強いのだと思われる。

ごく最近、ある男性と映画について話込む機会があって、
その人はミニシアター系の新作映画が好みらしかった。
話を聞くうちに、なんと その人は、
あたしが悩み抜いて諦めた
『アレックス』のDVDを何度も何度も繰り返し観てるという。
「えっ」と驚いたあたしは、思わず
「ぼ、ぼ、ぼ、暴力が好きなん?」って
変なことを口走ってしまったんやけど、
もちろん、そうではなくて、
その人の話によると、映画館で観たときは
嫌悪感と罪悪感が入り交じった複雑な気持だったが、
何処か惹かれている自分がいて忘れがたく、
DVDを買ってみたところ、自宅で繰り返し観るうち、
ラストで味わう快感が癖になった、とのこと。
ちなみに、その人はノエ監督の作品は欠かさず観ているそうで、
ご自分でも
「もしかしたら好きな監督なのかもしれない」
 と言ってた。

この先、あたしが『アレックス』を観る機会はあるのかなぁ、
ないような気がするけど、もしかしたら あるかもしれない、
とにかく、あたしが苦手な映画は
でこが観て報告してくれるじゃろ。
ほんなら、でこが苦手な映画は…いったい何やろ、
恋愛映画か?あたしも あんまり観ぃひんけど、
たまには そんなんもええで。あ、間違いないのは、
「サユリスト」のオッサンに混じって客席に座るのは
ふたりともキッパリ遠慮するだろうってこと。


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