鬼頭さんが演じるローラン先生は「ひまわり認定こども園」を小学校受験に特化したとまでは行かなくとも、受験に有利な園というのを「売り」にしたいようです。
小学校受験は、我が地方都市でも、私が幼稚園児の頃からありました。
東京は、また事情が違うのでしょうね…良い大学の付属小に入れれば、そのまま大学までエスカレーターに乗れるってことなのでしょうか。
我が地元では、公立大学の付属幼(入園は抽選)小中(受験)までしかなく、高校は結局、一緒に県立に行くしかないよね~って状況なんですが、それでも、我が子を付属小に入れたいという親御さんは一定数いたのでしょうね、抽選に外れて付属幼稚園には行けなかった子と近所の私立幼稚園で同じクラスだったのですが「○○ちゃんはお勉強の時間」と、よく一緒に遊ぶのを断られました。その甲斐あってか、無事に合格し、小中は別の学校へ。ただ、ご近所でしたので地域の子どもクラブのイベントなどでは一緒に活動していました…で、中学3年の夏休み、今年も一緒に活動しようと、同級生数人で誘いに行ったら…本人は出て来ず、お母さんが「今年は参加しません。中3で受験生ですから」と断られました。う~ん、私たちも中3で受験生なんだけどね~なんて言いながら、練習場所に向かったのを、もう半世紀も前のことなんですけど、明確に覚えています。
結果、彼女が入学したのは、私と同じ高校でした(だって、我が地元、他にないんだもの)。いや、決して、私は夏休みに地域行事に参加してても、合格出来るくらい優秀だったっていう自慢じゃないですよ? ○○ちゃん、そんなにお勉強しなくても合格出来たと思うよ…って話です。
だから、小学校受験にはネガティブなイメージしかありません(笑)。
幼稚園の頃から、友だちと遊ぶこともせず、ひたすら勉強して~みたいな。
もちろん、地域によって、ものすごく違うのでしょうから、ひとくくりにしてしまっては事を見誤るのは、わかっています…あくまでも、個人の感想です…
つまり、こんな風に半世紀も前のことを、バッチリ思い起こしてしまうくらい、臨場感溢れるスゴいお芝居だったんですよ、特にローラン先生が。
鬼頭さん「(山谷さんの脚本が)ふざけてるよね~」なんて言ってましたけど、いやいや、世間一般から見れば、ふざけてるように思えることも大真面目にやっているからこそ、このローラン先生の人物像が明確に立ち上がってくるのだと思います。
ある意味、当て書きだと思いました。
「鬼頭さんなら、きっと、ローラン先生を魅力的に演じてくれるだろう」という期待、安心感…これが「同期の絆」ってヤツね、きゃ~「同期萌え~」←ミーハーな私。
ちょっと悪役風ではありますが、根幹には「子どもたちのため」「ご家庭のため」という思いがあって、それだけは、一見、意見が平行線のように見える園長先生とも共通してるように見えます。
ただ、お金を払って、SNSに良い評判を書かせるのはいただけないですよね~いつもスマホを見ている若い保育士さん、その伏線の回収が、これか~!と、これだけは全く読めなかった(=予想出来なかった)です。
アカウント10個も持ってるなんて…いや、あるのか、もしかしたら世間に良くあることなのか? 私が疎いだけなのか?(園長先生、共感します)
SNS時代、怖い~とにかく、ネット上の文字だけの情報はまるごと信用したりしないで、まず疑ってみるのが大事なのかも。
延々、映像として映し出されていたX上の文字の羅列、ひとつだけが小泉先生で、残りは全て片岡先生だったってことですね。
それぞれ、それがバレたときの、描写が絶妙です。
上手いな~と思いました。
俳優陣の力量も、もちろんですが、それをまとめ上げる演出が、やっぱりスゴいんだろうな~と推測出来ます。
Pカンパニーは、もう10年、観て来ているので、「あら、この俳優さん、こんな大人の役を演るようになったのね」とか、何様?と言われるの覚悟で言わせてもらえば進化というか、成長過程を観られるのも、大きな楽しみのひとつです(すみません、「お客様」なので許してください)
今回は、そこに文学座の鬼頭さんが客演したことで、とても良い方向に(良く言う)化学変化が起こったのではないでしょうか。
もしかしたら…私たち観客も含めて、全ては山谷さん、響さん、鬼頭さんにオファーを出した、「林さんの手のひらの上」なのかも知れません![]()
はい、気持ちよくノックアウトされましたよ。
ここまで読み返してみて…比較的ネガティブなことばかり思い出したり、共感したりしてるのに、なんか清々しいんですけど~これって山谷マジック?と思いました。
そして、アフタートークですよ。
山谷典子さんのママ友である「劇団銅鑼」の俳優・庄司真知子さんがゲスト。
息子さんのお受験事情などを伺ったり、いつものように、響さんの演出は「演出をつける」と言うより「俳優と共に創り上げていく」なんだな~と感動したり。
だからアフトク大好きです![]()
印象深かったのは、園長先生たちベテランの先生方が(子どもたちのための保育について)熱く語るのに対して、若い先生が「面倒くさい」と言うシーンについて「世代間格差(温度差)って、どの組織にもあるよね(表現はニュアンスです)」…という話になり、庄司さんが「うちの劇団でもある」と、それに山谷さんが「銅鑼でもあるの?」とビックリしていたこと(゚ロ゚屮)屮 私も全く同じことを思いました>銅鑼でも![]()
でも、すぐに思い直しましたよ。どんなに同じ方向性(例えば「平和を希求する」とか)で組織された団体であっても、世代関係なく「そこまで、やらなくても」とか「この先輩、面倒くさい」と思う人は必ず存在する、私だって「思う側」になることもあるし…と。もちろん「面倒くさい」と思われてる場合のほうが断然、多いだろうな…という自覚はあります(爆←死語?)
それを絶妙に描いてるのが、山谷典子さんの脚本です。
だから、追いかけて行きたいんですよね~どこまでも![]()

最後に…補聴器ユーザーですので、劇場や俳優さんたちと、私の耳と言うより補聴器との相性が良くなければ、どんなに素晴らしい脚本、演出、演技であっても、私には何にも伝わらないんです![]()
シアターグリーン、Pカンパニーともに、相性抜群だと言うのも、毎回「No.1候補」になる理由のひとつであるのは間違いありません。
滑舌だとか、声の大小は全く関係なく、ただただ「相性」なんですよ。
観劇好きな補聴器ユーザーさんと、この件について語り合いたいですが、今のところ巡り会えていません。
…などと、最後まで、自分語り多めのブログ記事となりましたが、もし、ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、本当に最大限の感謝を申し上げます。
ありがとうございました![]()


