キャブの同調は色々計器、装備が必要で敷居が高い。

特に、4連キャブとなると大変。


4連バキュームメーターを用意し、ZRXでFCRの場合、4つすべての

スピゴットに負圧ニップルを設置する必要がある。


我々素人が、何年に1回の同調作業のために、上記のような準備

をそろえる気にはならない。


そして、ZRXはキャブトップに障害物が多く作業も大変そう・・




4連キャブ同調は4つのキャブの負圧状態を同じにすること。


つまり、4つのキャブのバルブ位置が全て揃えば、ほぼ負圧状態は

同じになるはず(エンジン各気筒が同負圧の前提)。



ということで、今回は簡易的な方法で、4連キャブ同調を試みた。



用意したのは



工具箱に入ってたリベットのピン。

色んな太さがあるが、当方が選んだのは軸の太さ2mmのピン。

これを4本用意するだけ。






バルブの上下は、前回紹介したロックナットを緩めたうえで、

この黒いマイナスボルトを締めこむと上り、緩めると下がる。




しかし、最後にロックナットを締めると、その分またバルブが上がる。



よって、バルブの上下調整にはコツがいる。

黒ボルトを締めつつロックナットも同時に締めるというような感じ。

何度か締めたり緩めたりしてたらコツがわかってくる。




おおまかに目視でバルブの位置があったら、

いよいよ簡易同調確認作業開始。


っといっても手順はいたって単純。




まずこのように先ほどのピンをバルブとボディーの隙間に差し込み、

ピンが挟まって抜けなくなるまでアイドリングスクリューを緩めてバルブを

下げる。





そしてキャブを傾けて、ピンが下方向に向いたら、アイドリングスクリュー

を徐々に緩めていく。



するとじわじわとバルブが開いていき、同じ瞬間に4本のピンが同時に

滑り落ちれば同調成功!


どれか引っかかってたら、そこを上げる。(もしくは他を下げる?)



うまくいくと、あるポイントで4本が同時にスルッと滑り落ちる。

とても気持ちいい。



ということで 簡易同調終了。

<追記>
このあとパワフィル仕様にてりセッティングして試走したが、抜群に調子いい。

気になっていた引っかかり感やバラつきが消えた。


ちなみに、同調前に一応上記ピンにて確認したところ、4本が相当バラバラ

の状態だった。前の使用者のエンジン状態が悪かったのか?


同調は走行が増えると勝手にズレルようなので、簡易同調でも十分効果あると

思う。


気になる方はぜひ一度(自己責任で)どうぞ。