ジャンっ(笑)

こちら、中古で購入したカスタムIEMのWestone WST-ES50です。
3Way5ドライバのカスタムIEMイヤホン。音は~。。
というレビューを書こうと思っていたのですが。。。
 
商品が到着して、早速試聴してみたのですが。。。
あれ?なんかおかしい。
ボーカルが左に寄って聴こえる。。。
自分の耳型に合って無いからかなと、イヤーピースなど色々やってみたものの、やっぱり左に寄ってる。
しかも、なんか右からの音が高音域が籠ってる?
 
汚れでも詰まってるのかなぁと、清掃してみたり、速乾クリーナーを使ってみてもやっぱりだめ。
 
結局原因が分からず、どこかに修理に出すしかないかなぁと考え始めたわけです。
明らかに音が鳴らないなら、出品者に文句でも言って返品もありでしたが、一応音がなるので。。。
 
自分がオーダーして購入していれば、eイヤホンさんにお願いするところですが、そうではないので、修理受けてくれるか分からないし、受けてくれたとして、修理費用が高くつきそうだし。。。
 
ユニバーサルと違って、カスタムIEMは何かとやっかいです。
 
Webで色々調べてみましたが、カスタムを自作されてる方もいらっしゃるようで、元のイヤホンを分解してドライバーを取り出して、自分でリシェルしてるとかありました。
自分にはそんな腕は無いですが。。。
 
あとは、カスタムIEMで有名な、神戸のみなと補聴器さん。
こちらは、カスタムIEMの修理もされているそうで、ここに修理依頼しようかとも考えましたが、
ダメですねぇ、何でも分解してしまいたくなる症候群(笑)
 
壊れたら、みなと補聴器さんに神頼み(笑)という事で、殻割りしてしまいました~(笑)
 
はい、真っ二つ(笑)
ほんとは、ヒートガンなどで接着剤を温めてやる物なんですが、
 
溝にこのカッター入れたら入っちゃったので、中の配線を切らないようにゆっくり移動させたら、殻割り出来ました。
でも、悪いことは言いません、良い子は真似しないでください。
絶対壊します。
 
さて、殻割りしたES50をチェックしてみます。
ES50は、5BA(バランスドアーマチェア)といって、片側に5つのちっちゃなスピーカーが入っています。
ES50のドライバー構成は、高域x2中域x2低域x1です。
上の写真、下の大きい箱が、低域のドライバーで、その上に乗っかってるのが高域と中域のドライバー。
 
で、すでにこのアップ写真で、え~って状況が分かってしまいます。
最初は、マジ?ってなってしまいました。
 
赤く囲った部分。
拡大図(笑)
配線が2本?
いやいや、それぞれどこにも繋がってない?
右の線は、中高域ドライバーからの配線で、左は低域ドライバーからの。。。
というか、切れてますよこれ~断線~
なんだこりゃ~です。
ちなみに、この写真は断線した低域ドライバーからの配線を手前に引き出したもので、最初に見たときは、中高域ドライバーからの配線がひょっこり顔出していて、もう一方はシェルの奥の方に入り込んでいて見えなかった。
 
まさか、殻割りした時にやっちゃったかぁ?と最初は思いましたが、この状態で音出しすると、最初聴いた時の違和感のある音が出るので、それはありませんでした。
 
というわけで、まさかの断線を発見してしまったわけですが、どう配線されているのか分かったので、切れた低域ドライバー側の配線を中高域ドライバーの基盤にはんだ付けするほうが作業しやすいので、はんだを用意して修理。
 
これで、ちゃんと音出てくれるかな?
ケーブルを繋いで聴いてみます。
。。。。。。
。。。。。。
おっお~っ、左右のバランスが戻った~
やった~(笑)
 
治りました~よかった
 
今回のトラブルは、R側イヤホンの中高音域ドライバー配線断線により、高音域が出ていなかったため、籠った音になり、バランスがおかしくなっていたという事でした。
 
これ、出品者様は気付いていたんですかね。
かなりお安かったし、気付いて手放したのかもなぁ、こんなの素人が直せるもんじゃないし(笑)
 
それにしても、まさか、カスタムIEMを殻割りして修理することになるとは思わなかったなぁ。
まぁ、いい経験?になりました。
 
あ、Westone WST-ES50の音ですが、
弱かまぼこな感じで、ボーカルが艶やかでいいですね。
LIVEZONE R41 LZ4が、高音域の空間表現を得意とした音に対して、ES50は、あまりキャラの無いモニター的な鳴り方をします。
LZ4とはずいぶん違うので、ほんと面白いです。
 
というわけで、ES50治って良かった。
 
おしまい