五大明王 | 寺男のブログ

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お寺の職員(寺男)が自分の職場の事・住職の話・仏様のご案内や
わたくし自身、個人的に好き(ご縁ある)寺社仏閣の事を載せていきたいと思います。

こんにちは、てらおです。

 

 

以前に不動明王の事を書かせていただきました。
 
 
手前味噌ですが、お不動様について書いたリンクです。
 
 
今回は、不動明王と共に祀られる事もある
 
 
五大明王につい書かせていただきます。
 
 
五大明王で有名なのは、
 
 
京都の東寺や醍醐寺
 
 
千葉県の成田山新勝寺の平和大塔の五大明王など、
 
 
他にもありますが、成田山には、よく行くので😅
 
 
最後にリンクを貼っておきます。
 
[五大明王]
中心に不動明王
[不動明王]
 
北方:金剛夜叉(こんごうやしゃ)明王
[金剛夜叉明王]
 
北側を守り、
 
 
腕が6本・顔が三面・正面の顔に5つの目がついております。
 
 
五大陸を見守るとか、
 
 
下の2つの目が嘘を見破る目だとか、色々な説があります。
 
※天台宗では、
 
金剛夜叉明王の代わりに
 
烏枢沙摩(うすさま)明王を五大明王に入れる事が有ります。
 
 
もともと、人を襲って食べる夜叉でしたが
 
 
大日如来に諭されて、明王になりました。
 
 
南方:軍荼利(ぐんだり)明王
[軍荼利明王]
 
南側を守り
 
 
腕が8本あり手や体にヘビを巻き付けております。
 
 
インドでは、ヘビは神聖な生き物であり
 
 
ヘビの聖なる力も使い魔を祓います。
 
 
明王の中でも1番慈悲深いとか😙
 
 
東方:降三世(ごうざんぜ)明王
[降三世明王]
 
東側を守り過去・現在・未来の三世界の
 
 
災い・悪・煩悩を降伏させる力を持つ明王様なので
 
 
降三世と言います。
 
 
画像には有りませんが、降三世明王様は、
 
 
足元にインドの破壊の神・シヴァ神(大自在天)と
 
 
シヴァ神の奥様である烏摩(うま)を踏みつけている
 
 
仏像、仏画が有ります。
 
 
シヴァ神が大日如来に「私の方が優れている」と言い
 
 
大日如来が降三世明王に姿を変え、
 
 
懲らしめて、仏教に帰依させている所を表しているそうです。
 
 
西方:大威徳(だいいとく)明王
[大威徳明王]
 
西側を守り、
 
 
水牛に乗り、手足・顔が各六つ有る明王様でして、
 
 
六道輪廻(天道・地獄道・餓鬼道・畜生道・阿修羅道・人道)
 
 
それぞれを見守り、手を差し伸べ、
 
 
すぐにでも助けに行く為に手足・顔が六つ有ります。
 
 
水牛は、インドでは神聖な生き物であり、
 
 
水でも陸でも自由に行動する事が出来るので、
 
 
水牛に乗り、何処にでも助けに行くという
 
 
慈悲の心を表して居ります。
 
 
閻魔大王を降伏する力を持っている事から、
 
 
降閻魔天尊(ごうえんまてんそん)
 
 
六足尊(ろくそくそん)とも呼ばれる事もあるそうです。
 
 
他にも、明王と言えば愛染明王や烏枢沙摩明王
 
 
孔雀明王・馬頭明王(観音)
 
 
大元帥明王などもいらっしゃいますが、
 
 
本日は、最もポピュラーな五大明王の事を
 
 
書かせていただきました。
 
 
ご覧下さりありがとうございます😊
 
 
記事の最初に出たお寺のリンクを貼りますので、良かったらどうぞ😙
 
 
京都・東寺
 
京都・醍醐寺
 
千葉県成田山新勝寺